女の友情が、些細なきっかけで粉々に砕け散った経験をお持ちの方。
ここらでそんな過去を昇華させておきませんか？
今回は、予想だにしないタイミングで友達との関係を拗らせてしまった女性を2人ご紹介します。
女の嫉妬は、これまで築いてきた信頼関係すらなかったことにできる強い力を持ちます……
高め合う仲間と約束したのに壊れた友情
同期で、最初の配属先が同じだったこともあり、親しくしていた友人A子の話です。
当時の上司は、厳しいところもあったけれど基本的には穏やかで、部下みんなから慕われている「いい上司」でした。
A子も私も、いつかは上司のようになりたいね、と話しては切磋琢磨し頑張っていました。
それぞれに別の先輩が教育係としてついており、A子の先輩の方が成績も良く、出世も近いだろうと言われている先輩でした。
A子は先輩の影響を受け、「出世したい。だからがんばる」とよく言っていたのを覚えています。
「結婚はできればでいい。自分の能力を磨いて、誰かの役に立ちたいんだ」
そう話して目を輝かせるA子を、私も応援していました。
ところがある日、A子の先輩が仕事で大きなミスをしてしまい、決まりかけていた出世の話が頓挫。私の先輩が代わりに昇進することになったのです。
「こんな形で昇進するとは。素直に喜べない」
と先輩が言っていたと話すと、A子は突然不機嫌に。
いい先輩についた自分が羨ましいからと先輩のことをハメたんじゃないか、との主張。
もちろんそんなはずはないのですが……以来A子は私を避けるように。
タイミングよく私が異動になったので、もう連絡も取っていないのですが、しこりのように胸に残っています。
女同士の戦いは恐ろしい……醜い嫉妬の結末
何度か一緒に合コンへ行ったことのある友人と、この日はちょっとハイクラスめな男性が集まる合コンに参加していました。
「ね、誰狙い？」
お手洗いに抜けると、彼女は聞いてきました。
「んー、私はOさんかな」
「本当!?よかった、被ってない！」
「ちょっと安心……で、誰がいいの？」
「Mくん。もう、絶対落とすから」
強い目をして言い切る彼女に、張り切ってるなーと思いながら自分も刺激され、お互い頑張ろうね、と約束して席へ戻りました。
ところが、私たちが戻るとMくんが私にアプローチしてくれるように。
ちょっと気まずいな、と思いながらも、それが合コンなのでMくんと会話を続けていると、彼女が会話に割り込んでくるように。
それだけならよかったのですが、会のあと何人かと連絡先を交換して帰る途中
「M君の連絡先消してよ！」
と。
いま、MくんとLINEで親しくしていますが、彼女との縁は切りました。
女の友情は心強いけど諸刃の剣
切磋琢磨していたはずの友人が、突然目の敵にしてくる……不思議なことによくある関係のこじれ方です。
これまでの友情はなんだったの？ と怒りたくなるのを抑え、距離を取るのが一番です。
みなさまもどうぞお気をつけください……
（廣瀬伶/ライター）
