恋は盲目です。
友達に「彼氏できたんだ!」と報告すると
「ちょっと言いづらいけど……その彼、やめておいた方がいいんじゃない?」
とみんなが口を揃えて言います。
でも「大好きだから! 愛し合ってるから!」と交際を続行して、傷ついたという経験談は、世の中に溢れています。
つまり、他の人から「やめた方がいい」と言われる男性とのお付き合いは本気で考え直さなくてはなりません。
その理由がわかるエピソードをご紹介します。
ヒモ好きを呆れさせたダメ男のエピソード
社会人になってから付き合い始めた彼とは、半年を迎える頃でした。
学生時代の友人と久しぶりに会ったとき、当然のように恋愛話になり、彼のことをあれこれ話していると
「……もしかして、ヒモ?」
と。
同じ会社に勤めてはいるのですが、労働にもお金にも興味がないようで、定時ギリギリに出社と退社を繰り返し、家に帰るとさっさとシャワー浴びてくつろぐだけ。
しかも、気がついた頃には私の家に入り浸っていて、毎日私の作ったご飯を食べ、一緒に寝ています。
そんな彼がかわいくて、お世話しているのが心地よくて彼と付き合っているので、すぐさま肯定したのですが、まだ付き合って半年なのに依存しすぎ、と交際をやめるよう勧められました。
他の友達に相談しても同じような反応。
「ヒモがかわいいのは今だけで、すぐ負担になるから」
と別れを勧められました。
好きな人のために生きてみたいと思っていた私は、そんな友人の言葉は受け入れず。
しかしその1年後、気づいたら会社を退職していた彼は、一日中私の部屋でゲームをして過ごし、家事は何もやらず、週に一回くらい
「お昼ごはん代ちょうだい」
と1万円をせびるようになっていました。
貯金が底を尽きてきて、がむしゃらに働いて、残業しまくって心身が疲れ切ってからやっと、事の重大さに気づいた私は言いました。
「このアパートの部屋あげるから、もう別れて」
ヒモなだけなら許したのに……最悪な一言
しかし、そんな私に彼は思いもかけない言葉を告げたのです。
「アパートの部屋はいらないよ、日中会いに行ってる女の子の部屋に泊まるから。でも、お昼ごはん代はこれからもくれるんでしょ?」
リードしてくれる男性に惚れこんだエピソード
すごく男らしい男性と出会い、速攻で付き合い始めました。
すごく優しくて、決断力があって、何かあると頭を撫でて慰めてくれるような人です。
ある日彼の友達数人と会う機会があり、楽しく過ごしていたのですが、彼がたばこを吸いに行ったタイミングでみんなから
「あいつに捕まっちゃったの? 大丈夫?」
「今すぐ別れたほうがいい、傷つく前に」
そう言われました。
モラハラDV男として、友人たちの間では有名らしいのです。
「そういったことは一切されていないから。きっと彼も改心したんじゃないですか?」
と否定すると
「本当にあいつが変わったならいいけど……ちょっとでも危ないと思ったらすぐに逃げてよ」
そう忠告されてその日はお別れしました。
今思うと、このときにはすでに彼のモラハラは始まっており、何かと見下されていたことを思い出します。
そして……彼が豹変したのは数日後でした。
暴力が始まったのです。
モラハラ男は別れても女性を支配する
結局、そんな彼が怖くて別れを切り出せなかった私は、よく話に聞く「モラハラ男からなかなか逃れられなかった」という状況に陥りました。
どうにか彼と別れた後も、しばらくは恐怖で外へも出られず苦労することに……他人の忠告は聞いてみるべきだなと思います。
他人の意見も聞き入れてやばい男は撃退しよう
周囲が反対する男性と付き合い続け、心に大きな傷を負った女性の経験談でした。
周囲から反対されるということは、それだけの理由があるのです。
結婚する前に気づけたのが今回ご紹介した2人のせめてもの良かった点でしょう。
恋をしていれば気づかないかもしれませんが、友人や親戚などの話には、ちょっと耳を傾けることをおすすめします。
(廣瀬怜/ライター)