男女で結婚に求めるものは異なり、お互いにリアルな本音は口に出さないことが多いです。だって本当は高年収の夫がいいと思っても、彼氏には面と向かってなかなか言えませんよね。男性にも女性がドン引き必至のワガママな本音があるんですが、知ったら女性は誰もが呆れ果てるはず。いくつか男性の本音を紹介していきます。
1.「妻ってお母さんみたいなモンでしょ?」
男性は妻に、母親のように世話をしてくれることを求めています。
たとえば夜遅く帰ってもおいしい料理を作り、部屋の隅々までキレイに掃除をして、裏返しに脱いだ服も文句を言わずに元通りにして洗濯してくれる…。朝は起きるまで何度も声をかけて朝ごはんを出し、土日に昼まで寝ていても「疲れているから仕方ない」と放っておく。ダラダラすると多少はお説教するものの、基本的には愛があり、一方的な否定はしない。…という具合に。
こまごまと身の回りの世話をしてくれて、自分の存在を丸ごと受け止めてくれる妻が理想的だと思っている男性が多くいます。ちなみに、これは自分が妻に求めること。そのため妻から似たような要求をされるのは勘弁してほしいと考えてしまうので最悪です。妻をお母さんと同じにするなんて!と怒りたくなりますが、男性の本音は甘えたいのかもしれませんね。
2.「家事育児はしたくない」
今どきは夫婦共働きが当たり前で、家事・育児も分担する家庭が多いでしょうが、男性の本音は「やりたくない」。
一人暮らしなら部屋が汚くても、食事が適当でも構わないかもしれません。実家暮らしをしていた男性は、特に家事は母親の仕事と思っているので、「どうして俺がやらなくちゃいけないんだ?」と疑問に感じてしまうのでしょう。
でも結婚すればそうはいきませんし、育児に関しては適当にできるものではないはずです。子どもを作った責任を半分負っているわけですから、面倒を見るのは当然。しかし最近ではワンオペ育児という、妻ばかりに負担させる夫を非難する単語も出てきています。
周囲から文句を言われないために家事も育児もするけれど、本音はやっぱり「面倒なことはやりたくない」なのです。
3.「ずっと綺麗なままの妻でいてほしい」
「出産後に太って別人のようになった。体型だけでなく、態度もデカくなって魅力ゼロ」(41歳男性/コンサルタント/離婚済)
「ママ友とマウンティングし合う妻にドン引きした。ネタは、ダンナのスペックがいかに高いか。俺はポケモンか?」(40歳男性/エンジニア/不倫中)
結婚後に妻の体形などの容姿が変わって愛せなくなったという人が少なくありません。恋愛感情は3~5年で薄れるといいますから、その後は無条件に「好き」と思わなくなるわけです。
しかも女性は、30代で外見や意識がだいぶ変化します。とくに妊娠・出産をすれば、ホルモンバランスが崩れ、体形も太りやすくなってしまうもの。でも見た目も中身もオバサン化してしまう人と、若さと慎ましさを保てる人とでは、かなり差が出てくるでしょう。
男性は、いくつになっても体型がそれほど崩れることなく、オシャレに気を遣う、キレイな妻でいてほしいと願うのです。そしてこれも男性が一方的に妻に求めることで、同様の内容を妻から求められると困ってしまう男性がほとんど。
●理想はあくまで理想
男性のセキララな本音を総括すると、理想の妻とは、『女性らしい魅力をいつまでも失わない、お母さんのような存在』。
……女性からすれば、「何言ってんの?」と呆れるばかりですが、だからこそ男性は、リアルな本音を口に出しては言わないのでしょう。実現不可能だとわかっていても、願わずにはいられない。叶わぬ理想を夢見ているのです。
そして、そんな理想を叶えてくれそうな女性は、必然的に結婚相手として選ばれやすくなります。
・面倒見がいい
・愚痴や文句が少ない
・美容と健康を気遣っている
・大らかで包容力がある
それらの要素を持つ女性が、結婚したいと思われる女性なのです。女性が勝手に男性の理想を抱くように、男性の気持ちに少しだけ寄り添い、そんな女性を演じてみるのも結婚に近づく方法なのかもしれませんよ。
●高年収の男性ほど理想を主張する
性別に関係なく、自分のことを棚に上げて強気な主張はできないものです。ワガママな理想の妻像をアピールする男性には、高年収の人が多いかもしれません。女性は結婚に経済的安心を求めがちになるため、そこに応えられるスペックを持った男性が、「理想の女性」になってくれと主張するのでしょう。
結婚は基本的に愛ありきで成立しますが、実際のところは、それほどピュアなものじゃないはず。結婚とは生活そのものですから、男女のリアルな欲が満たされないと、やっぱり長くは続かないのです。
男性のセキララな本音を知った上で、婚活で何をアピールするのか、夫候補にどんな条件をあげるのかを再検討すると良いかもしれません。
(沙木貴咲/占い師)