恋愛は、相手に期待するとうまくいかないことが多いかもしれません。「私はこんなに好きなのに、彼はわかってくれない!」と不満だけが募るはず。じゃあ、期待しなきゃいいのですが……人間ですから。やっぱり期待しないというのは、なかなか難しいでしょう。結局のところ期待していい部分と、しないほうがいい部分を正しく見極めることが大事です。
好きな人に期待すると自滅すること
見返りを目的にして人を愛すると、求めるだけの愛情が返ってこなかった時に不満を感じます。不満だけじゃなく、「私はこんなにも愛しているのに、彼は全然応えてくれない。ひどい!」と、恨むような気持ちが湧き上がることも。
でも冷静に考えれば、好きな人から愛されたことは事実で、まったく見向きもされないよりは断然幸せなのです。相手の立場で考えれば、好意を示したにも関わらず不機嫌な顔をされると、戸惑ってしまうでしょう。
「え、何が不満なの?」「この子、何考えてるのかわからない」「もしかして、性格ひねくれてる?」「コイツ、面倒くせぇ」そんな風に思うようになり、あなたのことを敬遠したくなることもあります。
自分が満足するレベルで愛してほしいと期待をすると、叶わずにガッカリする可能性が高いです。また、それを理由に文句を言ったりして自滅することが多いはず。ただ愛してくれればそれでいい、とシンプルに考えた方が良いでしょう。
1.してほしいことがあるなら、相手を動かす!
期待してダメになるポイントは、期待しても叶えられず、不満や怒りを募らせるところにあります。期待すること自体は決して悪くはないので、してほしいことがあるなら自分で相手を動かすくらいの気持ちでアクティブに。「こうしてほしいなあ」と思うだけでは、やっぱり厳しいかもしれません。
彼氏が示す愛情に不満がある人は、彼がもっと愛したくなるほど魅力を磨いてみましょう。プロポーズされたい人は、彼がプロポーズしたくなるシチュエーションを自分で作ることが大切です。
何もしないで、相手が動いてくれるのをひたすら待つから、イライラしてしまうのでしょう。自分の期待が叶うよう、さりげなく相手に働きかけることが大事。行動や言葉にしないと、相手には何も伝わりませんよ。
2.相手が重荷にならない期待は愛を深める
好きな人に期待して喜ばれる内容なら、期待は決して悪いものではありません。
彼が料理好きのもてなし上手だったら、自分が手料理をごちそうするより「作ってほしい」と期待したほうが楽しいおうちデートができます。あるいは、彼が博識で知識を豊富に持っていることを自負するタイプであれば、「いろいろ教えてほしい」と期待すると良いでしょう。
つまり自分と相手の間にギブアンドテイクが成立するのなら、期待はしたほうが良いということ。相手が重荷に感じない内容は、期待することで愛を深めるはずです。
3.「LINEがほしい」「会いたい」は期待しないで自分から言う!
つまらない期待が自滅につながる典型といえるのは、「LINEがほしい」「会いたい」ではないでしょうか。
どちらも期待するほどの内容ではないというか…LINEがほしいなら返信が必須になるようなメッセージを送ればいいし、会いたいなら素直にそう言えばいいんです。常に受け身で待っていれば、期待通りに進まないのでイライラが募ってしまいます。「会いたい」と好きな人から甘えられて、イヤだと思う男性なんていませんよ。
受け身で期待するのはラク?
受け身のスタンスがラクだと思うなら、それは間違い。むしろ気苦労が多く、不安に陥りやすいでしょう。
熟年夫婦だって、言葉にしなければわからないことがいっぱいあるもの。どんなに深く愛し合っていると信じていても、してほしいことは言葉で伝えなければ、なかなか汲んでもらえないことの方が多いのです。そして口に出して言ってもいないことを相手がしてくれないからと怒るのは、やっぱり理不尽でしょう。
自分が求めるものは、ドンドン主張して手を伸ばしてみてください。ただ期待するだけより、簡単に自分が欲しいものが手に入ると気づくはずです。
(沙木貴咲/ライター)