好きな人ができたらどうしますか? ひっそりと恋心を募らせる?それともすぐに告白する?迷っている方にアドバイスをするとしたら、いいなと思う段階での告白は危険ということです。気になる人に告白することで気まずくなったり、お互いを知るチャンスを失ったりしかねないのです。ここでは告白する前に押さえておきたいポイントを紹介していきます。
●告白のタイミングを間違えると……?
好きという気持ちが先走って告白したけれど、とたんに重たい空気が漂って、その後は一切声を掛けられなかった、という経験をした人はいませんか?人は緊張すると表情が硬くなり、笑顔が消えます。すると雰囲気が暗くなって、どんよりとした空気を生み出してしまうでしょう。
人の心理的に「重い空気から逃れたい」と考えることは、他者と目を合わせない・口をきかない・無視をする、という状況を招きます。それは決して、相手に「照れている」「緊張している」といった感情は受け取ってもらえないのです。
告白された男性はきっと戸惑うことでしょう。「好き」と言われたわりには、なんか感じ悪い……と。そんな風に、告白自体が裏目に出てしまうケースが少なくありません。恋愛の初級者は、このような勇み足をしてしまいがちなのです。
だから「ほのかな恋心を抱いた時こそ、相手に想いを悟られないこと」が得策だといえます。
●「好き」という感情は人を惑わせる
自分が自分でなくなる・浮足立つ・緊張する・自分を良く見せたくなる・平常心を失くす……これが「恋をすること」ではないかと思います。いつもの自分でいられるのは、ルーティンワークをこなし、代わり映えのない平凡な日常を無事に過ごしているからこそ。そんな平凡な日常に突如スポットが当たって注目され、誰かに見つめられ、関心と思いを寄せられるとなると……緊張しない方がおかしいと思いませんか。
それはきっと、いきなり壇上にあがり、スピーチをしなければならなくなったような緊張感なのかもしれません。
心がざわめき平常心を失うシチュエーションは、誰にとっても「逃げ出したい」と思うものです。そのような心情に陥った二人が、気軽に話すなんてなかなか難しいでしょう。つまり突然の告白とは、図らずも相手にプレッシャーを与え、逃げ出したい心理を招くことを頭に入れておくべきなのです。
●空回りのアピールを避けるためにはどうする?
もっと相手に近づきたい、私のことを知ってもらいたい。
そう思ったとき、告白以外で何をすべきでしょうか?相手や好みによって、アピール方法も千差万別です。もちろん自分が信じる方法、あるいは得意分野、自分の個性を生かすのが一番良いと考えます。
ただし、「媚びる」ことは禁物。人の心理として好きな人に媚びる・優しくするのは当たり前。誰もがすることではないからです。突然、誰かから優しくされたり、媚びるような態度を取られたりしたら、「好かれているようだ」と考える人がほとんど。つまり、それは遠まわしに告白と同じ行動を取っていることに。
態度で示しているわけですから、緊張感が走ってお互いが意識するようになり、結果は告白したのと一緒になることもあるでしょう。場合によっては、重たい空気が流れるようになるかもしれません。
●恋に落ちた瞬間こそ、絶好のアピールチャンス
空回りのアピールを避けるためには、考えてほしいことがあります。
それは、「好きでもなかった人を、急に意識するようになった瞬間」について。
たとえば、無愛想で感じが悪い、と思っていた人に助けてもらった。あるいは笑顔を向けられた……そんな些細な出来事で、その男性への興味が湧き、印象が一変したことはありませんか?
「ホントはいい人なのかも」なんて、相手を見直したりする瞬間こそ、絶好のアピールになります。「相手に良く思われたい・気に入られたい」という欲は、願えば願うほどにうまくいかないもの。
無欲な心で人に優しくできるのは、無意識のうちに好印象を与えていることになるのです。好きな相手にだけ、狙ってアピールしようとしても、なかなか上手くいかないでしょう。
さいごに
恋のチャンスはそれほど多いものではなく、人生で数回訪れる程度のもの。その千載一遇のチャンスで、能力を発揮するのは簡単ではないでしょう。普段から人に優しくして、気配り上手になれたなら、恋のチャンスで実力を出しきれるのかもしれません。
恋に落ちてから慌ててアピールするよりも、恋をしていない普段の状態で人に効果的なアピールをすることを実践してみましょう。何気ない日常生活を送る中で学ぶことが大切なのです。
(山本梨花子)
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