好きな人の気を引くために、LINEやメールの返信をちょっと遅らせてみたり、彼氏がいないのにあえてオトコの影をチラつかせてみたり。こういう恋愛テクニックは、一時的なスパイスとしての効果はありますが、完全な片思いをしている人がやっても、実はほとんど効果がありません。
むしろ、嫌われる原因になることが多いとテクニックと言えます。
しかしそれに気づかずに片思いの彼に振り向いてもらいたいと、必死で駆け引きをしている女性は多いでしょう。そこで今回は「片思いで駆け引きをしても何の意味もない」理由をご紹介いたします。
●片思いで駆け引きをしても効果がない理由
相手をわざと不安にさせたり、気を引くためにわざと自分の本意とは違うことを言ってみたりする駆け引きを成功させるには、相手が自分を何となくでも好きであることが前提となります。つまり、それが片思いで駆け引きが成功しない理由と言えるでしょう。
自分のことを何とも思っていない相手に対して、LINEなどの返信が遅いのは、単にルーズな人という印象を与えるだけです。
また、わざとオトコの影をチラつかせるのも、異性友達が多い女性か、あるいは異性関係がだらしない女性と思わせるだけでしょう。つまり何をしても逆効果で、マイナスイメージを与えてしまい、嫌われる原因を作ることにしかならないのです。
彼に「気を惹こうとしていること」がバレていても、痛いオンナと思われる可能性が高いでしょう。何とも思われていない男性に対する駆け引きは、とんでもない勘違い、自意識過剰として滑稽に映ってしまいます。
●具体的なエピソード
1.返信をじらして気を引かせようとして失敗
「LINEの返事をわざと遅らせてみたけど、既読スルーされて気分を害したのか、その後返事がなく、印象悪くとられてしまったみたい。街コンでID交換した男性だったけど、本当にちょっと興味があっただけで、好意はなかった様子。」
「メールに駆け引きのつもりで返事をしなかったら、かえって気をつかわせて電話がきた。けれど、話した内容は連絡事項だけで、彼とはそれっきりになってしまった。」
気のない彼としては、「何やってんだろう。早く返事がほしいのに」と苛立つだけです。ルーズでノリが悪い人というイメージしか持たれないでしょう。
2.興味がないふりをしたら、興味を持ってもらえなかった
「モテる女を気取って、遠回しに「あなたなんか興味ない」「もっと面白い人のほうがいい」という発言をしたら、あからさまにイヤな顔をされた。」
「男性に媚びない女性のほうが好感度は高いと思っていたけれど、自立したオンナを演じてわざと素っ気なくしていたら、「態度が悪い」「性格が悪い」と陰口を叩かれてしまった。」
そもそも何とも思われていないのに、遠ざけるような言動を見せれば嫌われるのは当然ですよね。
3.誘いを断ったら、彼をシャットアウトすることに……
「簡単に手に入るオンナと思われるのがイヤで食事の誘いを断ったら、二度と誘われなかった……。ノリが悪いヤツと思われたらしい。」
「飲み会に誘われて「二度誘われたら行こう」と思ってお断りしたら、まったく誘われなくなってしまった。飲み会が嫌いなタイプと思われて、それまでよりも距離が遠くなった。」
好きな人から誘われたら二つ返事でOKするのが当たり前。お断りするなんて、もったいない話です。
4.男の影をちらつかせて、大失敗!
「好きな人の前で、他の男性を褒めたら「〇〇のこと、好きなんだね。紹介しようか?」と言われて、大誤算!」
「他の男性から告白されたとウソをついてやきもちを焼かせようとしたけど、「付き合ったらいいじゃない。アイツ、いいやつだよ」と逆に応援されてしまった。誤解を解くのに苦労した……。」
何とも思われていない男性に、他の男性の話をすれば「ノロケ」と受け取られるだけです。駆け引きだとは気づいてももらえないでしょう。
●さいごに
そもそも片思いの彼が、自分をどう思っているかを正しく把握することが大切。
まだまだ距離があると思うなら、ヘタな小細工はしないのが賢明だと言えるでしょう。ひねくれたアプローチをするよりは、ストレートな表現、態度のほうがわかりやすいのです。彼も気があると分かれば、何らかのアピールをしてくるかもしれませんよ。
(蒼海水月/ライター)
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