初対面の印象って大事ですよね。十中八九、初対面で悪印象をあたえてしまうと、以降相手からの好意的なリアクションって期待できなくなります。
世間には、初対面の印象を良くするための指南コラムやマニュアル本もいくつか出回っていますが、大体その指摘って、見た目に関するものなんですよね。
人は見た目が9割なんて言葉もありますように、たしかに見た目も大事です。
でも、初対面の印象に影響する重大な第一印象の落とし穴って、見た目だけに依存するものではありません。
今日は、ルックスがどうとか、清潔な印象がこうとか、そういう誰もが最初に気にするポイントはあえてすっ飛ばします。
それよりも、もっと自分では気づきにくい部分。
中身の印象がマズくて初対面の人から距離を置かれる人の特徴をピックアップしたいと思います。
話がつまらないのでは?
初対面で相手の印象を良くするために、見た目に気を遣っている人は多いです。というか、世の中そういう人ばっかりです。
でも、どんなにそこに注力していても、相手に「コイツつまんねえな」って思われたらなんにも意味がありません。
恋愛でもそうです。
つまらないと思われれば、そんな人と付き合いたいと思う異性は少ないでしょう。
友達作りにしたって、話がつまらない人と仲良くなりたがる人はいません。
会社でも、話がつまらないと思われてしまえば、極論ですが社内での同僚たちの序列にまで影響が。
でもこれって本当に難しい問題で、そもそも話が面白いかつまらないかって、天性の会話スキルやセンス、資質に由来するんですよね。
なので面白い人はあんまり努力せずとも「この人面白い!」と初対面から相手に思われますし、つまらない人はたとえユーモア本とか読んでもダメってことが多いもの。
つまらない人が面白くなろうとしても、どうしても話の間が悪かったりしちゃうので。
そういう意味で今、自分で自分を「あんまり話が上手じゃない」と自覚している人にとってはいきなり突き放すようなことを書いているわけですが、でもそれが事実だしなぁ。
ここで僕が「話がつまらない人でも努力でどうとでもなるよ!」とフォローするのは簡単ですが、現実はそうじゃないので、こればっかりは割り切るしかないですね。
自分は、第一印象であまり良いイメージを残せない人なんだ、と。
相手の喋りと自分の喋り、半々の割合にできている?
一方で、努力次第で相手からの第一印象をどうにでもできるってケースもあります。
つまらない人、初対面の人に初っ端から「この人と話をしても得るものがない」って思われがちな人って、極論2通りに分けられやすいんです。
1つが全然話を自分から振らない人。
もう1つが、会話のターンが自分ばっかりな人。
全然話を振らない人は、ずっと会話も受け身。
初対面で、相手も「この人はどういう人なんだ」と思っているときに全く自分から雑談も振れない人、聞かれたことにしか返せない人って、たとえ見た目が良くてもあんまり評価されないもの。
逆にずっと自分が喋ってばかりで、全然相手に話を振らない人もまた、第一印象は悪くなりがち。
こういうの、僕の周りにもいるんです。
もう、ひたすら自分の話をしたいだけの人。
今なんてコロナ禍で余計に「自分の話をしたい」という欲求に飢えているのか、そんな人が目立つような気がします。我慢しましょう。
会話のバランスを考えるのが大事です。
2人で喋っているなら5分と5分。このバランスになるように会話の出し引きをしておくと、初対面でもより多くの情報を共有できます。
そのしぐさ、相手に察知されると「失礼だ」と思われない?
初対面の人同士が会話をする際、色々と相手の一挙手一投足に注視することは多いものです。
「あ、この人はこういう話し方をするのか」とか「この人は話が上手だから、友達が多そう」とか、判断する要素はいくつもありますので。
だからこそ、初対面の相手からの第一印象を悪くしがちなしぐさは控えるのが、最低限無難な人間と思わせるコツですが、それができてない人も多くいます。
たとえば会話の最中にあんまり相槌を打たない。
たとえばちょっと話が途切れたらスマホに目を落として沈黙してしまう。
たとえば初対面なのにやけに馴れ馴れしくボディタッチもしてしまう、などなど。
初対面に限らず「そういうことはやめようよ」ってしぐさばかりですが、これらは初対面ともなるとなおさら避けるべきものですよね。
初対面で失礼な人という第一印象を相手に植え付けてしまうのは、自分が損をするだけです。
おわりに
ルックスに関わらず、第一印象で損をしがちな人の特徴をいくつか紹介していったところです。
どうも見た目だけで第一印象をどうこうできると思っている人は男女ともにいるようですが、見た目も大事だし、中身もやっぱり大事です。
ルックスだけが良くても問題ないのって、せいぜい10代、20代ぐらいまで。
見た目だけ整えて、中身がデク人形みたいな人も何人か見てきましたが、そういうのと仲良くしたがる人は、まずいませんからね(笑)。
(松本ミゾレ/ライター)
photo by adamr