こんにちは。沙木貴咲です。幸せな恋ができるかどうかは、相手選びの段階で決まります。
そして、彼氏に選ぶなら“尊敬できる人”が一番です。なぜなら尊敬できる彼氏であれば、結婚してもうまくいくことが多いのです。
その理由は、恋人関係と夫婦関係がまったく別物だという点にあるから。
今回は、尊敬できる彼氏とは結婚してもうまくいく理由について、掘り下げたいと思います。
「尊敬できる人が好き」という女性の本音
好みのタイプを「尊敬できる人」と言う女性は少なくありませんが、その本音は「自分より仕事ができる男性が好き」なのだと私は思っています。
自分にはないものを持つ異性に魅力を感じるのはよくある話。また、自分より仕事ができるとは、自分よりも賢く年収が高いかもしれないと言い換えることができます。
結婚まで見越した相手を探すなら、とても有効な選択なんじゃないでしょうか。
恋人関係と夫婦関係の違い
恋愛と結婚は違うといいますが、一番の相違点は結婚が楽しいだけでは続かないということ。
お互いに責任を負う関係になるので、恋人同士だった時より仕事やお金の話がシビアに影響し合います。
また、子どもが産まれれば「楽しい」と「大変」が紙一重の連続、母親・父親という肩書を持つことによって、それぞれが味わえる楽しさの種類が変わったりもします。
そして、3年~5年も経てば恋の情熱は薄れてしまい、結婚前は許せたことにもイライラして、思いやりに欠けるようになるでしょう。
結婚して10年経ってもラブラブな夫婦はいますが、そうなるには工夫と努力がやっぱり必要なのです。
恋心は薄れても尊敬心は薄れない
私は結婚と離婚を経験していますが、夫に不甲斐なさを感じて見下すようになったことが、離婚を考えるきっかけだったと自覚しています。
恋愛感情は時間が経てば薄れますが、尊敬心はそう簡単になくなるものではありません。
私の場合、元夫がもし、私がとうてい太刀打ちできないものを持っていたなら、たとえば「家事はうまくできないけど、仕事ではスゴイ人だから……」と一目を置いて、完全に見下すことはなかったでしょう。
絶対に揺るがない尊敬心があると、多少の不満さえ飲み込めるものです。たとえケンカをしても離婚まではいかないはず。
また、「何が尊敬するポイントか?」は人それぞれだとしても、仕事でのスキルや職場におけるポジションはとてもわかりやすい指標になります。
優しさや人間性といったものは曖昧で、自分に都合良く基準を入れ替えられますが、「彼は一級建築士」だとか「彼は部長」といったランク付けは自分が彼を上回らない限り変化しません。
そんな実体験を踏まえて、自分が絶対に敵わないものを持つ男性を恋人にすれば、そのまま結婚してもうまくいくんじゃないかと思っています。
自分に似た人ではなく、真逆の人を探す
私は離婚して2年後に再婚のための婚活を始めましたが、その時に重視したのは「自分とは違う得意分野を持つ男性を探す」ということ。
私は文系で数字が苦手。だから、理系で技術職に就く男性を探しました。それも、自分が身近に接してこなかったタイプのエンジニア職の男性に、あえて注目したのです。
仕事に関しては、遠くかけ離れた世界の人ほど良いと考えました。
結果的に、私は普通に生活していたら出会うはずもない業界の男性とマッチングアプリで知り合ったのですが、その選択は間違っていなかったと思っています。
彼にも得手不得手はあって私のほうが得意なこともありましたが、仕事や彼の得意分野ではまったく太刀打ちできないので、つねに尊敬して見下すことはありません。口論をする時も、私にはない視点と価値観で主張してくるため、逆にハッとさせられます。
彼が簡単にオラオラと踏み込めない部分を持つことで、私には良い意味で一歩引くスタンスが固まっているのです。
またこれが、夫婦関係を築く上では大事なカギになるとも感じました。
自分が尊敬できるタイプを知る
恋愛感情と尊敬心はまったく別物ですから、「好きだから尊敬している」は違うと思います。
仕事のスキルなのか、肩書なのか、属する組織なのか、資格や免許なのか……?
わかりやすい尊敬の指標があると、彼氏や夫にいつまでも「親しき仲にも礼儀あり」の感覚を保てるでしょう。傲慢になったり、行きすぎた発言をしたりすることも少ないはず。
結婚が何十年も長く続くものだと考えれば、いずれ馴染んでしまう恋愛感情以外で、パートナーを尊重できる要素が必要。
尊敬心があれば、夫婦ゲンカすらうまく抑え込めるかもしれないのです。
(ライター/沙木貴咲)