お肌の曲がり角を迎える30代。肌老化が気になることもあるかもしれません。でも、実は加齢による自然老化よりも、日焼けなどで蓄積されてきた紫外線ダメージによる光老化のほうが肌の衰えを進ませる原因となるのです。
そこで今回は、皮膚科医が教える光老化対策のほか、おすすめのスキンケアコスメをご紹介します。
皮膚科医が伝授!「光老化」を対策する酸化ストレスケア・スキンケア方法
資生堂ジャパンの調査では、過去に紫外線を多く浴びてしまった女性ほど、「年々、肌そのものが衰えているように感じる」、「肌にいいものをどんどん入れたいと思っているが、肌に入っていかない」という実感を持っていることがわかりました。
調査を監修した皮膚科医の日比野佐和子先生によれば、加齢による自然な老化によるものは2割で、紫外線による「光老化」が8割だというのです。
光老化を対策するには、もちろん、日頃からUVケアを行い、紫外線ダメージを受ける前に予防するのが得策ですが、すでに浴びてしまった紫外線ダメージも手遅れだとあきらめずにケアすることで、ある程度、リカバーできる可能性が高いとのこと!
そこで、日比野先生の紹介していた数ある対策の中から、今回は2つの対策をご紹介します。
1.酸化ストレスケア
肌の酸化を加速させる要因となる皮脂は、過剰に出たらこまめにオフしたり、洗顔料でしっかり洗い流すことも大切。ただし、肌のバリア機能を低下させる洗いすぎや過度なピーリング、刺激の強すぎるマッサージはNGです。また、熱すぎる温度(42度以上)での長風呂は、肌にとって必要な皮脂成分まで流してしまうことで肌の乾燥を招き、肌のバリア機能が低下してしまうことも。湯舟に浸かるのは38℃~39℃程度で 30分以内が理想的です。
2.スキンケア
洗顔後、いちばん最初にスペシャルケアを行い、みずみずしいテクスチャーの化粧水や美容液を“3回に分けて”なじませます。紫外線ダメージの蓄積した肌に、しっかりと奥までうるおいを届けるためには、3回に分けて適量を段階的に、丁寧になじませていくようにするといいそう。老廃物を流すイメージでマッサージをするような動作でなじませるとより効果的。このスペシャルケアで、次に使う美容液の浸透もよくなるそうです。
ぜひこれらのケアを意識して、光老化を巻き返しましょう。
スキンケアのいちばん最初に使いたい!スキンケアコスメ3選
ここで、ライターが見つけた、スキンケアのいちばん最初に使いたい注目のスキンケアコスメを3つご紹介します。
1.肌にうるおいが入りにくい悩みに!水美容液
商品名:資生堂「リバイタル ローションセラム」 (本体 180mL)
価格:6,600円(税込)
今年9月に発売された本アイテムは、「水美容液」と呼ばれているように、さらさらのローション状。まさにいちばん最初のスペシャルケアに向いています。「肌にうるおいが入りにくい。」「お手入れをしても、うるおいが続かなくなってきた。」といった肌悩みの人に向け、美容成分を肌のすみずみまでめぐらせて行き届くように開発されました。
過酷な紫外線環境下でも生き抜く紫植物「紫蘇、ローズマリー、ラベンダー、シャクヤク、木苺」の「紫ファイブ」と名付けられた5種が配合されており、光老化対策の頼もしい味方になってくれそう!
2.ダブル幹細胞の導入化粧水
商品名:BONOTOX「Timeless CODE デュアルステムセルエッセンス」 100mL
価格:7,150円(税込)
ヒト臍帯血幹細胞と植物幹細胞を配合し、最新美容テクノロジーを駆使したBONOTOX Japanの「Timeless CODE(タイムレスコード)」シリーズのうち、いちばん最初に使うのが、このデュアルステムセルエッセンスという3層式ブースター化粧水。最新美容テクノロジーでハリ・弾力のある肌に導く仕様に、毎日、使うのが楽しみになりそう! 他の美容液、フェイスクリームも合わせて使いましょう。
3.独自美容成分の濃密化粧液
商品名:ALBION「フローラドリップ〈化粧液〉」 80ml
価格:7,700円(税込)
肌にハリ・ツヤのほか、明るさ・健やかさ・ひきしめ・なめらかさ・うるおいをもたらすといわれる濃密化粧液。特徴は、アルビオンが厳選した5種の植物を純白麹「しらかみ」で発酵させることで、生み出された独自美容成分「ミュラ」が特徴です。肌のキメを整え、しなやかでハリのある肌へ導いてくれます。
光老化は、丁寧なケアをすれば今からでも巻き返せるものです。あきらめず、ぜひ自分に合ったアイテムを見つけて、日比野先生の対策を行いましょう!
お話を伺ったのは…
皮膚科医 日比野佐和子先生
アンチエイジングの第一人者として国際的に活躍するほか、テレビや雑誌などにも多数出演。
医療法人社団康梓会 Y'sサイエンスクリニック広尾統括院長、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学特任准教授、医学博士。内科医、皮膚科医、眼科医、アンチエイジングドクター(日本抗加齢医学会専門医)。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、(財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長などを歴任。中医学、ホルモン療法、プラセンタ療法、植物療法(フィトテラピー)、アフェレーシス療法(血液浄化療法)などを専門とする。
参考:資生堂ジャパン「過去から現在にかけての紫外線との関わりと現在の肌状態の実感」に関する調査
画像:Shutterstock/myboys.me