多くの人が経験していることかと思いますが、喧嘩になると、頭に血が昇り、普段と違うきつい言葉をついつい使ってしまいます……。
恋人のように距離が近い人との喧嘩は、傷つけるとわかっていても止められず、過激な言葉を使ってしまうということもあるでしょう。
しかし、言葉は矢と同じ、放ってしまえば二度と元には戻りません!
カップルのふたりは特に気をつけたい、喧嘩で使ってはいけない言葉についてご紹介します。
「面倒くさい」
恋人との喧嘩が楽しいはずはなく、話が進まない状態になるとイライラして思わず「面倒くさい」と言いそうになりますが、その言葉はかえって相手の感情を逆なでします。
「自分との会話が面倒くさいってこと!?」と、本来の話と筋が違ってしまえば余計にストレスが溜まりますよね。
面倒と感じるのは疲れている証拠なので、いったん話し合いをやめてひとりの時間を作るなど、その場を離れる選択を考えましょう。
「どうでもいい」
喧嘩になって辛さや愚痴を延々と聞かされると、重苦しい気分から逃れたくなって「そんなことどうでもいい」とつい言いたくなります。
相手の感情や言いたいことを拒絶するこんな言葉は、傷つけるだけでなくその後の仲直りまで遠ざけるためNGです。
切り捨てるのではなく、恋人の言いたいことはまず最後まで言わせてあげるほうが、気持ちが落ち着くこともあります。
「聞いてくれる」と思うだけでも冷静さを取り戻せると思いましょう。
「いま疲れてるから」
相手がすでに怒っている状態で、これからバトルがスタートしそうだ感じると、気が滅入ります。しかし、そこで疲れていることを理由にその場を避けると、相手の気持ちは置き去りになってしまいます。
「こちらのことはどうでもいいのか!?」と、思われると余計に雰囲気が悪くなるので、本当に疲労があってまともな話し合いができないと思ったときは、事情を説明し「聞く気持ちはちゃんとあるから」と伝えるのが肝心です。
そして、改めて話し合う日を提案しましょう。
「男(女)のくせに」
喧嘩に性別を持ち出すのは、理由が何であっても筋が違います。
どんな場面であれ、性別で相手の振る舞いを否定するような言葉は、相手を貶めるだけで何も解決しません。
むしろ「喧嘩に性差を持ち込む人間」と思われたら、自分で自分の評価を下げることになります。
性別にこだわらず、ひとりの人間として向き合いたいですね。
「別れてもいいんだけど」
喧嘩になったとき、別れをちらつかせることで相手を屈服させようとするのは、もっともまずいやり方といえます。
問題の解決が遠のくばかりか、交際そのものまでないがしろにするのがこんな言葉です。
愛情を逆手にとった言い方は相手を深く傷つけるうえに、「わかった」と言われたら引っ込めることができず、自分が苦しむことになります。
なので、喧嘩で軽々しく別れを切り出すのはご法度。
終わりではなく「今後も関係を続ける方向」で話し合う意識を忘れたくないですね。
さいごに
相手が誰であっても喧嘩は苦しいものですが、ネガティブな場面こそ言葉は慎重に選ぶべきです。
怒りに任せた表現や言い方は、相手を傷つけると同時に自分も追い詰めます。
感情が高ぶるときほど、まずは冷静になることを心がけるのが懸命です。
(ひろた かおり/ライター)