普段は気が張っていて他人への接し方など問題なくできていても、ふとした瞬間に本性が出るのは仕方のないこと。
心のアンテナが不安定なときや、人の目を気にしていられない場面では自分の気持ちが前に出ますよね。
本性が出るのはどんな瞬間か、みんなに聞いてみました。
1.仕事終わりの
「会社ではおとなしめなキャラで通っているのですが、めちゃくちゃがんばった仕事が終わって帰宅し、晩酌でビールをぐいぐい飲んで大きなため息をつくのは素が出るなと思います。だって一番リラックスしているから」(女性/29歳/受付)
仕事をがんばった日の一杯は、美味しさも格別ですね。
自分だけの空間なら、肩の力が抜けるし喉を鳴らしてお酒を飲む姿も思い切り晒せます。
そんな瞬間を持てるからこそ、仕事にも集中できるのかもしれません。
2.好きなキャラクターの
「あれこれ言われるのが嫌で友人たちにはオタクを隠しているのですが、先日一緒にツイッターを見ていて推しのキャラの広告が出たときは思わず声が出て焦りました。初めて目にしたので興奮してしまい、友人には変な目で見られましたね……」(女性/32歳/配送)
不意に目に飛び込んできた推しの情報に思わず取り乱すことは、オタクの人に限らずあるのでは。
本性が出るのはそれだけ関心が高いからで、周りに人がいても反応することは止められませんよね。
3.失恋して
「半年ほどの付き合いだけど大好きだった元カノ。仕事を理由に振られたときは隠していたお酒好きの本性が出て、友人を巻き込んで居酒屋で延々と飲んでいました。みっともないけどつらかったから……」(男性/25歳/美容師)
好きな人の前では隠していた本性も、いないところでは思い切り出せます。
このケースでは「元カノはお酒が嫌いだったから黙っていた」そうで、別れてしまうと反動が出るともいえますね。
4.嫌いな人を目の前にして
「人と話すときは笑顔を作るように意識していて、そのおかげか男女問わず仲良くできる人が多いのですが、嫌いな人が話の輪に入ってくると途端に笑顔が消えるようで、友人に『わかりやすく本性が出るね』と言われます」(男性/30歳/営業)
がんばっているつもりでも、自分ではどうにもならない瞬間はあります。
それを他人に見破られるとちょっと恥ずかしくなりますが、嫌いな人に笑顔を向けるのは難しく、本性が出るのも仕方ありません。
そんな自分をちゃんと知ることも、人付き合いでは大切ですよね。
5.仕事で嫌なことがあって
「本性が出た瞬間といえば、仕事でクレーマーからの電話を受けたとき。散々文句を言うのを何とかなだめすかしてようやく終わったけど、受話器を戻してから『くそったれが』とものすごい低音で口にしてしまい、周りがシーンとなりました……」(女性/35歳/オペレーター)
腹が立つのをこらえて最後まで対応するのは当たり前とはいえ、感情は別。
会社だと気まずい瞬間ですが、それが本性と思われても、こんな姿はできれば見過ごしてほしいものです。
一言吐かないと気が済まないときって、ありませんか?
おわりに
その人の本性が出る瞬間は、いわば無理をしていないとき。
ネガティブな姿だとしても、内面の一つとして誰でも持っているものです。
気をつけたいのは出し方ですが、隠せないのもまた個性と思いたいですね。
(ひろた かおり/ライター)