アメリカンリゾートして人気の高い、アメリカのハワイ。日本から遠いイメージをもつ方も多いでしょうが、はたして何時間くらいでハワイに行けるのでしょうか?
この記事では、日本~ハワイの飛行時間や時差、長時間のフライトを快適に過ごす方法などを紹介します。また、ハワイは遠くて行けないという方に向けて、気軽にアメリカンリゾートを楽しめる「グアム」の魅力も紹介しています!
目次
日本からハワイへの飛行時間は?
日本からハワイへ飛行機で行く場合、一ホノルル近郊にある「ダニエル・K・イノウエ国際空港(旧ホノルル国際空港)」を利用することになります。
日本からハワイ(ホノルル)へ直行便で行く場合、おおむね行きの飛行時間は約7~8時間半、帰りの飛行時間は約8時間半~10時間となります。一般的にハワイは、海外旅行のなかでも長時間のフライトに分類されます。
なお、ハワイから帰りの飛行機のほうが飛行時間が長いのは、偏西風の影響を受けるからです。
また偏西風は、季節によって与える影響が異なるため、夏期と冬期でハワイとの飛行時間は変わります。
冬期に比べて、夏期の飛行時間は往路で+約1時間、復路で-約1時間となります(冬期は反対になります)。
季節 | 往路・復路 | 飛行時間 |
夏期 | 往路 | 約8時間~8時間半 |
復路 | 約8時間半~9時間半 | |
冬期 | 往路 | 約7時間~7時間半 |
復路 | 約9~10時間 |
※ハワイアン航空をもとに計算
2022年11月10日時点で、日本から直行便が出ている空港は「羽田空港」「成田国際空港」「関西国際空港」の3つです。
また飛行ルートの関係上「羽田空港」「成田国際空港」と「関西国際空港」で飛行時間は異なるため、次から詳しく紹介します。
羽田空港
東京都内からアクセスがよい羽田空港から直行便でハワイへ行く場合、おおむね行きの飛行時間は6時間55分~8時間、帰りの飛行時間は8時間15分~9時間15分となります。
成田国際空港を使う場合と、飛行時間はほとんど変わりありません。
<往路の一例(夏期)>
航空会社(便名) | 出発時刻-到着時刻 | 飛行時間 |
ユナイテッド航空(UA 7984) | 21:55-10:30 | 7時間35分 |
ハワイアン航空(HA 864) | 20:15-09:05 | 7時間50分 |
<復路の一例(夏期)>
航空会社(便名) | 出発時刻-到着時刻 | 飛行時間 |
ユナイテッド航空(UA 7985) | 14:10-17:25(翌日) | 8時間15分 |
ハワイアン航空(HA 863) | 13:50-17:10(翌日) | 8時間20分 |
<往路の一例(冬期)>
航空会社(便名) | 出発時刻-到着時刻 | 飛行時間 |
ハワイアン航空(HA 5389) | 21:00-8:10 | 6時間55分 |
ユナイテッド航空(UA 7984) | 22:15-10:15 | 7時間 |
<復路の一例(冬期)>
航空会社(便名) | 出発時刻-到着時刻 | 飛行時間 |
ハワイアン航空(HA 863) | 13:00-17:10(翌日) | 9時間10分 |
ユナイテッド航空(UA 7985) | 13:25-17:40(翌日) | 9時間15分 |
※2022年11月10日(冬期)、および2023年8月1日(夏期)のフライト情報を参照
成田国際空港からの飛行時間
日本からもっとも就航数の多い成田国際空港から直行便でハワイへ行く場合、おおむね行きの飛行時間は6時間50分~7時間45分、帰りの飛行時間は8時間15分~9時間15分となります。
羽田空港を使う場合と、飛行時間はほとんど変わりありません。
<往路の一例(夏期)>
航空会社(便名) | 出発時刻-到着時刻 | 飛行時間 |
ユナイテッド航空(UA 902) | 19:00-06:55 | 6時間55分 |
ハワイアン航空(HA 5393) | 20:40-09:20 | 7時間40分 |
<復路の一例(夏期)>
航空会社(便名) | 出発時刻-到着時刻 | 飛行時間 |
ハワイアン航空(HA 821) | 12:45-16:00(翌日) | 8時間15分 |
ユナイテッド航空(UA 903) | 10:55-14:55(翌日) | 9時間 |
<往路の一例(冬期)>
航空会社(便名) | 出発時刻-到着時刻 | 飛行時間 |
ハワイアン航空(HA 5393) | 20:35-08:25 | 6時間50分 |
ZIPAIR(ZG002) | 19:05-07:10 | 7時間5分 |
<復路の一例(冬期)>
航空会社(便名) | 出発時刻-到着時刻 | 飛行時間 |
ZIPAIR(ZG001) | 9:10-13:15(翌日) | 9時間5分 |
ハワイアン航空(HA 821) | 11:45-16:00(翌日) | 9時間15分 |
※2022年11月10日(冬期)、および2023年8月1日(夏期)のフライト情報を参照
関西国際空港
関西国際空港から直行便でハワイへ行く場合、行きの飛行時間は7時間30分~8時間20分、帰りの飛行時間は9時間~9時間55分となります。
なお関西国際空港は、羽田空港や成田国際空港よりも飛行時間が長くなります。
飛行機の便によるものの、関東の主要空港に比べて、関西国際空港の飛行時間は往路・復路ともに約20分~1時間程度長くなるのが一般的です。
<往路の一例(夏期)>
航空会社(便名) | 出発時刻-到着時刻 | 飛行時間 |
ハワイアン航空(HA 450) | 20:45-10:00 | 8時間15分 |
<復路の一例(夏期)>
航空会社(便名) | 出発時刻-到着時刻 | 飛行時間 |
ハワイアン航空(HA 449) | 14:40-18:45(翌日) | 9時間5分 |
<往路の一例(冬期)>
航空会社(便名) | 出発時刻-到着時刻 | 飛行時間 |
ハワイアン航空(HA 450) | 20:45-09:15 | 7時間30分 |
<復路の一例(冬期)>
航空会社(便名) | 出発時刻-到着時刻 | 飛行時間 |
ハワイアン航空(HA 449) | 13:50-18:45(翌日) | 9時間55分 |
※2022年11月10日(冬期)、および2023年8月1日(夏期)のフライト情報を参照
日本とハワイの時差は19時間ある
日本とハワイには、時差が19時間あります(-19時間です)。日本のほうが、ハワイより19時間進んでいます。
時差が大きいため、ハワイ旅行のスケジュールの組み立て方には注意が必要です。
たとえば、10日の夜に日本を出発した場合、ハワイに到着するのは10日の朝です。反対に、10日の朝にハワイを出発した場合、日本に到着するのは翌11日の昼です。
現地時間を間違えてツアーなどを予約する恐れもあるので、必ず時差を考慮してスケジュールを組みましょう。
なお、日本とハワイの時差はかなり大きく、時差ぼけに弱い方にとって天敵ともなる場所です。
時差ぼけによる倦怠感や日中の睡魔などにより、ハワイ旅行が台無しになる方も多くいます。特に時差ぼけに弱い方は、ハワイを避けるのも賢明な判断でしょう。
飛行機は日本夜出発、ハワイ朝~昼出発が多い
ハワイへ出入国できる飛行機は、日本が夜出発、ハワイが朝~昼出発の便が多くなっています。
ハワイ旅行は4泊6日が理想と言われており、飛行機の便を考慮すると、以下のようなスケジュールとなります。
日数 | 過ごし方 |
1日目 | 夜に日本を出発~朝ハワイに到着※ ハワイを楽しむ(軽めに)・現地宿泊 |
2日~4日目 | ハワイを楽しむ・現地宿泊 |
5日目 | 朝~昼にハワイを出発 |
6日目 | 昼~夕方に日本に到着 |
※日本はハワイよりも19時間進んでいるので、当日の朝ハワイに到着する
ハワイ旅行は最初に、機内で夜を過ごすことになるので、1日目にスケジュールを詰め込むのはおすすめしません。
長時間のフライトや時差ぼけにより1日目は疲れがたまっているので、ビーチを散策したり、軽くショッピングやグルメを楽しむ程度にしておきましょう。
長時間のフライトで快適に過ごすには
片道7時間以上もかかるハワイへの旅行は、どうしても体に負担がかかってしまうもの。
そこで、長時間のフライトを少しでも快適に過ごすための方法を4つ紹介します。
ネックピローやアイマスクで体の負担を軽減する
ハワイ旅行は、行きの飛行機で夜を過ごすことになります。
体、特に首への負担を軽減して少しでも安眠できるように、ネックピローを持参しましょう。
頭の重さは、体重の約10%と言われています。重たい頭をネックピローで受け止めることで首の痛みを抑え、快眠へとつながります。
また、空気を入れるタイプのネックピローは、上空で空気を入れて調節することでちょうど良いかたさの枕になるのでおすすめですよ!
また、機内で消灯しても、中にはスマホで動画を見ている人がいたり、読書灯がついていたります。
「明かりのせいで寝られない……」なんてことがないように、アイマスクや耳栓を持参しておきましょう!
モバイルバッテリーで充電できるように
今では、機内でUSBコードを挿して充電できる飛行機も増えました。
一方で古い機材の場合、飛行機の中で充電できない可能性もあります。7時間以上のフライトで充電できないとなるとスマホの電源が切れる可能性もあるので、万が一に備えてモバイルバッテリーは持参しておきましょう!
飛行機の中で、スマホやタブレットで事前にダウンロードした動画や漫画などを見ることもあるでしょう。また、ハワイ旅行中もモバイルバッテリーがあると便利なので、持参しておきたいアイテムの1つです。
なお、モバイルバッテリー(リチウムイオン電池など)は預け入れ手荷物にはできないので、注意してくださいね。
160Whまでのモバイルバッテリーを、1人2個まで機内に持ち込めます(160Whを超えるモバイルバッテリーは早々ありません)。
動画や漫画などは前もってダウンロードしておく
長時間のフライトの中暇を潰せるように、動画や電子漫画などを、スマホやタブレットに事前にダウンロードしておきましょう。
国際選の機内では、座席全面についている画面から、映画やゲームなどを楽しめるようになっています。
一方で、見たい映画がなかったり、機材によって画面が操作しにくかったりするケースがあり、最悪なにも暇を潰す手段のないまま7時間以上のフライトを過ごすことになります。
今の動画配信サービスや電子漫画のアプリの多くは、オフラインでダウンロード可能です。飛行機搭乗前に見たい動画や漫画などをダウンロードしておき、長時間のフライトを快適に過ごせるように工夫してみてくださいね。
ビジネスクラスやファーストクラスの選択肢も
どれだけ工夫しても、エコノミークラスで7時間以上のフライトを過ごすとなれば、少なからず体に負担はかかります。
体への負担を軽減するため、予算に余裕がある方は、ビジネスクラスやファーストクラスへの変更も視野に入れたいところです。
一度は「エコノミークラス症候群」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
エコノミークラス症候群とは、食事や水分を十分に取らないまま飛行機のような座席の狭い場所で足を動かさないことで血行不良となり、血の固まりが血管を通じて肺に流れ肺塞栓などを誘発する恐れのある旅行血栓症です。
ビジネスクラスでもエコノミークラス症候群を発症する可能性もあるのですが、足を十分に動かせるスペースがある分、発症する割合も低くなっています。
また、ビジネスクラスは横になれる分、長時間のフライトでも快適に過ごせるので、お金に余裕のある方は検討してみてくださいね。
遠くて行けない…そんな方に「グアム」がおすすめ!
「ハワイに行きたいけど、片道7時間以上もかかって遠いから、休みが取れない……」このような方は、同じくアメリカンリゾートで有名なグアムがおすすめです!
ハワイが遠くて行けない方のために、グアムがおすすめの理由を3つ紹介します。
①3時間半で行ける
© グアム政府観光局
グアムには日本からハワイへの半分以下の距離にあり、たったの3時間半で行けます。
手軽に訪れられるアメリカンリゾートして、グアムは高い人気を誇っているのです。
3時間半で行けるので、2泊3日のスケジュールで十分グアムを楽しめます。2泊3日であれば、忙しい社会人の方でも「3連休」や「土日+有休」などで比較的に簡単にスケジュールを組めるのは、グアム旅行ならではのメリットです。
さらに、日本とグアムの時差は1時間しかありません。ハワイの場合、時差ぼけや長時間フライトによって1日目は本格的に動けませんが、グアムであれば1日目から本格的に遊べます。
忙しい方で長期の休みを取るのが難しい方でも、ハワイのようなアメリカンリゾートを楽しみたい方は、グアムがおすすめです!
参考:ハワイとグアムの違いは日本からの距離だけじゃない!旅費や魅力を徹底比較
②旅費が安い
日本から距離の近いグアムは、旅費を抑えられるのも大きなメリットです。
グアムとハワイの飛行機代の目安は、次のとおりです。
ハワイ(ホノルル) | グアム |
約20万円~ | 約10万円~ |
※経由便を含む
このように、ハワイの半分の飛行機代でグアムへ行けます。手頃にアメリカンリゾートを楽しめるのは、グアムならではの良さですね!
さらに、グアムには消費税がかかりません。
ハワイには、GE Taxと呼ばれる、日本の消費税のような税金があります。GE Taxは島によって異なるものの、オアフ島の小売・サービスで買い物した場合、一般的に4.721%が課されます。
一方で、グアムにはこのような消費税がなく、さらに輸入品には関税も課されていません。つまり、グアム島内が免税店になっており、ショッピングにはぴったりの場所なのです(店舗によっては税率6%の「GRT」という売上税が課される場合もあります)。
手頃な価格で海外リゾートを楽しみたい方は、ぜひグアムを検討してみてくださいね。
参考:グアム旅行の安い時期は?費用目安や旅行代を安くする方法も紹介!
③のんびりとしたリゾートライフを楽しめる
© グアム政府観光局
グアムは、日本の兵庫県・淡路島とほぼ同じ面積です。
ハワイと異なり、観光地がコンパクトにまとまっています。つまり、のんびりとしたリゾートライフを送れるのがグアムならではのメリットです。
ハワイは観光地が多く、オアフ島はグアムの約3倍の面積があるので、観光地を巡ろうと思えばどうしても時間がかかってしまいます。
一方でグアムは、恋人岬やチャモロ・ビレッジなどは、観光主要地のタモンから車で15分圏内にあります。つまりグアムなら、観光名所を楽しみながら、ビーチやホテルのプールなどでのんびりとリゾートライフを楽しめるのです。
忙しい社会人の方でも、約3時間半の短い時間で行くことができ、かつ現地でものんびりと過ごせるのはグアムならではの魅力ですね。
長時間のフライトは快適に過ごす工夫を
日本からハワイへの飛行時間は、行きで約7~8時間半、帰りで約8時間半~10時間です。海外旅行の中でも長時間のフライトになるため、体への負担を軽減しつつ、ハワイ旅行を楽しむ工夫が必要になります。
「ハワイが遠くて行けない。でも海外のリゾーチには行きたい」という方には、日本から3時間半で行けるグアムがおすすめです。
旅費や税金が安くて手頃に行けるほか、短いスケジュールでものんびりとしたリゾートライフを過ごせるのがグアムならではの魅力ですよ。