海外のグアムとサイパンは、南国気分を味わえるリゾート地として、日本人から人気を集めています。グアムとサイパンはどこか似ているところも多く、どのような違いがあるのかわからない方もいるでしょう。
そこでこの記事では、グアムかサイパンのどちらに旅行するか迷っている方に向けて、共通点や違いなどを解説します。また、最新の入国情報も解説しているので、グアム・サイパンで迷っている方はぜひ参考にしてくださいね!
目次
グアムとサイパンの基本情報
グアムとサイパンは、どちらも島です。サイパンは、14の島から成る「北マリアナ諸島」を代表する島です。グアムは、北マリアナ諸島に含まれていません。
グアムとサイパンは、どちらもリゾート地として知られており、日本人に人気のある海外旅行先です。グアムとサイパンの間は非常に近く、飛行機で約45分の距離にあります。
また、日本からグアム・サイパンには飛行機で約3時間半で行くことができ、どちらも手頃なリゾートとして日本から多くの観光客が旅行しています。
グアムとサイパンは近い場所にあり、どちらもリゾート地なので、なにかと共通点が多くあります。しかし、共通点以外にも、観光地やショッピングなどで違いがあるんですよ。
グアムとサイパンの3つの共通点
まずは、グアムとサイパンの共通点3つを紹介します。
①アメリカに属している
グアムとサイパンは、どちらもアメリカに属しています!厳密には、グアムとサイパンはアメリカ準州(自治属領)です。準州とは、簡単にいえば州の前段階のようなものです。
グアムとサイパンはどちらもアメリカに属するので、基本的にアメリカのルールに従うことになります。たとえば、お金は米国ドルを使用しますし、レストランやタクシーなどでチップを支払います。
なお、グアムとサイパンはアメリカ本土とは違い、45日以内の滞在であればESTA(電子渡航認証システム)がなくても旅行できます!ESTAを申請しない場合、代わりに「I-736」の書類を提出します。アメリカ本土よりも気軽に旅行できるのが、準州であるグアム・サイパンの魅力ですね。
参考:なぜグアムはアメリカ領なの?歴史や文化、法律について紹介!
②時差が+1時間
日本とグアム・サイパンとの時差は、どちらも1時間です!どちらも、日本より1時間進んでいます。
グアム・サイパンともに時差がほとんどないので、時差が苦手な方にもおすすめの旅行先です。時差ボケで体に負担をかけることなく、気軽に海外旅行を楽しめます!
参考:グアムと日本の時差はわずか1時間!標準時やフライト時間なども解説!
③飛行時間は約3時間半
グアム・サイパンには日本から直行便が出ており、どちらも飛行時間は約3時間半です!どちらも気軽に行けるアメリカンリゾートとして、日本人に高い人気を誇っています。
約3時間半で行けるので、2泊3日~のスケジュールで旅行できます。3連休があれば海外旅行できるので、グアム・サイパンは忙しい社会人にもおすすめの旅行先ですよ!
参考:グアムまでの飛行機の時間は約3時間半!空港ごとの飛行時間や料金など
グアムとサイパンの10個の違い
さて、グアムとサイパンにはどのような違いがあるのでしょうか?違いを、10個のポイントから解説します。
①気候・服装
© グアム政府観光局
グアムとサイパンは、気候の違いはほとんどありません。グアム・サイパンともに最高気温32度の海洋性亜熱帯気候です。また、グアム・サイパンともに平均気温は27度です。
一方で、雨季には少し違いがあります。グアムの雨季は6~10月、サイパンの雨季は4月中旬~10月初旬で、サイパンのほうが若干雨季が長くなっています。どちらも雨季には南国特有のスコールが突発的に降りますが、現地の方は傘をささないのが一般的なんですよ。
グアム | サイパン | |
最高気温 | 32度 | |
平均気温 | 27度 | |
雨季 | 6~10月 | 4月中旬~10月初旬 |
乾季 | 11~5月 | 10月中旬~4月初旬 |
グアム・サイパンともに、1年を通して夏の服装で問題ありません。ただし、ショッピングモールやレストランでは冷房がよく効いていて、屋内に入ると汗が冷えて寒く感じることがあります。屋内で冷えないように、すぐに羽織れるアウターをもっておくと心強いですよ!
参考:グアムの天候はどう?乾季・雨季の違いや台風、温度・湿度など解説!
参考:グアムにぴったりな服装は?実際に渡航した筆者がおすすめの服装を紹介!
②大きさ
▲グアムの街並み
グアムは、サイパンの約4倍の大きさがあります。
グアムの大きさは549km²で、日本の淡路島と近い大きさです。一方で、サイパンの大きさは約115km²で、北マリアナ諸島では最大の面積となっています。サイパンの大きさは、日本の小豆島とほぼ同じです。
どちらもコンパクトな島で、観光地やビーチ、ショッピングモールなどが集結していて、周遊しやすいのが魅力。どちらもレンタカーを借りるのが便利で、準州であるグアム・サイパンでは日本の免許証で運転できるのでおすすめです。
さらにグアムには、主要ショッピングモールやホテル、ビーチなどを周遊する観光客向けシャトルバス「赤いシャトルバス」が運行しています。乗り放題の券(1日券:10ドル~)を販売しており、慣れない海外の地で車を運転するのが怖い方は、グアムがおすすめですよ!
参考:グアム旅行にはレンタカーがぴったり!予約方法や運転ルールを紹介♪
③ビーチ
▲グアムのタモンビーチ
グアムよりもサイパンのほうが海の透明度が高いと言われていますが、どちらも十分に透き通った綺麗さを誇っています。あえて違いを挙げるなら、グアムは観光客用に整備されたビーチで、サイパンは自然派のビーチといえます。
グアムは海外から旅行者が多く訪れるだけあって、レストランやレンタルショップ、フォトスポットなどが充実しています。観光客にとって利便性の高い施設が揃っているので、ストレスなく楽しめるのがグアムのビーチの魅力です。
▲グアムの人気ビーチ・イパオビーチのフォトスポット(© グアム政府観光局)
一方でサイパンは、自然がそのまま残った海という印象。あまり手を着けられておらず、広く続く真っ白な白い砂浜の中で、ありのままの自然に囲まれながらサイパンの海をのんびりと楽しめます。
▲サイパンを代表するビーチ・マイクロビーチ
主要ビーチ | |
グアム |
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サイパン |
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グアム・サイパンのどちらを選んでも、美しい海やビーチを楽しめますよ!
参考:グアムといえば海!おすすめビーチ12選や時期など紹介♪
④観光地
▲サイパンのマニャガハ島
特徴を一言で表せば、グアムの観光地は近代的、サイパンは自然的だといえます。
グアムの観光地といえば、海抜120メートルの高台からタモン湾を一望できる「恋人岬」や、パラセーリングやバナナボートなどを楽しめる離島「ココス島」などが人気です。また、グアム最大の繁華街「タモン」にはショッピングモールやレストランなどが多数揃っており、現代らしい観光を堪能できるのがグアムの魅力。
▲グアムの「恋人岬」(© グアム政府観光局)
一方でサイパンは、観光地であっても喧噪はなく、自然色豊かなのが魅力。サイパン最大の人気ビーチがある離島「マニャガハ島」や、サイパンでもっとも美しい景色を見られる石灰岩の小さな無人島「イスレタ・マイゴ・ファハン(旧バード・アイランド)」などが人気です。
主要観光地 | |
グアム |
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サイパン |
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ただし、グアムにもありのままの自然を楽しめる場所はあり、サイパンにもマリンスポーツのような近代的なアクティビティに挑戦できます。そのため一概には言えませんが、観光をメインに楽しみたい方にはグアム、ありのままの自然を楽しみたい方にはサイパンがおすすめです。
参考:グアムのおすすめ観光地15選!人気スポットをアクセス方法とあわせて紹介♪
⑤飛行機
2022年12月4日時点で、グアム・サイパンともに日本から直行便が出ています。直行便の本数は、サイパンよりもグアムのほうが多くあります。
直行便の航空会社は、アメリカのユナイテッド航空です。直行便については、サイパンには成田国際空港のみからですが、グアムには成田国際空港・関西国際空港・中部国際空港・福岡空港の4つから就航しています。
飛行機の料金については、どちらもほぼ変わりません。ユナイテッド航空が、グアム・サイパンまで往復7万円~航空券を販売しており、どちらも手頃な価格で行けるアメリカンリゾートとなっています。
直行便が出ている空港 | 直行便の本数 | |
グアム | 成田国際空港・関西国際空港・中部国際空港・福岡空港 | 成田国際空港:毎日2~3本 上記以外の空港:週2本 |
サイパン | 成田国際空港 | 週3本 |
※2022年12月4日時点の情報をもとに作成
サイパンへの直行便が少ないので、経由便を使うのもおすすめ。サイパンへの経由便には、グアム国際空港か、韓国の仁川国際空港を経由する便があります。
グアムは4都市から直行便が出ており、ユナイテッド航空の往復航空券の料金が安いので、経由便を使う必要はないでしょう。
参考:グアム旅行の安い時期は?費用目安や旅行代を安くする方法も紹介!
⑥物価
グアムとサイパンの物価に、大きな違いはありません。ホテル代やツアー代、飛行機代などの料金は、グアムとサイパンで同程度です。
どちらも米国ドルを使うので、通貨は同じです。物価のみで、グアムかサイパンのどちらに行くか決める必要はありませんね。
⑦ショッピング
▲グアムの人気ショッピングモール「マイクロネシアモール」
ショッピングは、サイパンよりもグアムのほうが充実しています。
グアムとサイパンのどちらにも、高級ブランドのコスメやアパレルなどが揃う「T ギャラリア by DFS」があります。免税店も多く入っており、ブランド品を安く手に入れたい観光客に人気のショッピングモールとなっています。
▲Tギャラリア グアム by DFS(© グアム政府観光局)
ほかにもグアムは、観光客の人気エリア・タモンには、ショッピングセンターの「ザ・プラザ」やセレクトショップの「JPスーパーストア」があります。タモンから車で10分圏内には、観光客に人気のショッピングモール「マイクロネシアモール」や、アウトレットモールの「グアム・プレミア・アウトレット」が揃っています。
グアムの主要ショッピングモールには、観光客向けのバス「赤いシャトルバス」が運行しており、車がなくても行けるので便利ですよ!
サイパンは、中心街のガラパンにショッピングスポットが集中しています。特に、ローカルに人気のスーパー「ジョーテン・ハファダイ・ショッピング・センター」や、お土産を取り扱う「アイ・ラブ・サイパン」などは、観光客にも高い人気を誇っています。
主要なショッピングスポット | |
グアム |
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サイパン |
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グアムのほうがショッピングモールが多くあるので、ビーチやマリンスポーツに加えて、ショッピングも楽しみたい方にはグアムがおすすめです!
参考:グアムのおすすめショッピング7選!実際に渡航した筆者が厳選
⑧ホテル
▲グアムのリゾートホテル「グアムリーフホテル」
グアムとサイパンのホテルの特徴に、ほとんど違いはありません。
日本人に人気のアメリカンリゾートなだけあって、グアム・サイパンのどちらも100軒以上の宿泊施設があります。高級リゾートからリーズナブルなゲストハウスまで幅広い宿泊施設があり、ホテル選びで困ることはないでしょう。
グアムは、観光客に人気のエリア「タモン」のホテルロード沿いにあるホテルがおすすめです。全室オーシャンフロントの「ホテル・ニッコー・グアム」や、宿泊者専用のインフィニティプールがある「グアムリーフホテル」などが人気です。
サイパンは、観光客に人気の繁華街「ガラパン」でホテルを予約するのがおすすめ。サイパンを代表する「ハイアットリージェンシーサイパン」や、子どもが1日中遊べる大規模アトラクション・ウォーターパークを併設した「PICサイパンホテル」などのホテルが人気です。
主要ホテル | |
グアム |
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サイパン |
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グアム・サイパンに行くのであれば、ぜひリゾートライフを楽しめるリゾートホテルに宿泊してくださいね!
参考:グアムのホテルランキング9選!ホテル選びのポイントも解説♩
⑨治安
グアムとサイパンの治安に違いはなく、どちらも比較的安全です。現在、外務省の海外安全ホームページでは、グアムとサイパン(北マリアナ諸島)のどちらにも危険情報は出ていません。
しかし、いくら安全といってもグアムとサイパンは海外。人気のいない場所に出たり、無防備に貴重品を持ち歩いたりするのは危険です。グアムやサイパンは繁華街から離れると人気がない場所も多く、特に夜には街灯が少なくて暗く、不気味な怖さがあります。
人気のいない場所には行かない、夜に移動する時はなるべくタクシーを使うなど、グアム・サイパン旅行では細心の注意を払うようにしてくださいね。
参考:グアムの治安はどう?実際に渡航した筆者が注意点を解説♪
⑩税金
グアムとサイパンには、どちらも州税(消費税)と関税がかかりません※。そのため、どちらも島内が免税店のような状態になっており、ブランド品も安く手に入れられるのが魅力です。
ただし、グアム・サイパンで20万円を超える買い物をした場合は、20万円以内に収まらない品物が課税されるので注意してくださいね!
グアムとサイパンで、税金に違いがあるのは宿泊税です。宿泊税とは、ホテルやコンドミニアムなどの宿泊施設で宿泊した時に納める税金です。グアムの宿泊税は11%ですが、サイパンは15%です。グアムのほうが、サイパンよりも宿泊税が安くなっています。
グアム | サイパン | |
州税(消費税) | なし | |
関税 | なし | |
宿泊税 | 11% | 15% |
※グアムは、店舗によって6%の売上税(GRT)を課す場合があります
まとめ:目的や予算でグアムかサイパンを選ぼう!
この記事をまとめると、グアム・サイパンがおすすめの方は次のとおりです。
おすすめの人 | |
グアム |
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サイパン |
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あえて筆者の主観を述べるのであれば、ビーチや観光地に加え、ショッピングスポットや飛行便の多さなどでグアムのほうが魅力が多いように感じます。王道の海外リゾート地を求める方はグアムがおすすめですが、海外旅行に慣れている方はあえてサイパンに行くのも楽しいでしょう。