あなたはA型、O型、B型、AB型、各血液型の基本的な性格をどこまで知っていますか。
血液型性格を信じている人もいない人も、そもそも血液型の基本性格を把握していないと、その議論もできないもの――。
そこで今回は、おさらいとして各血液型の基本性格をまとめてみました。
A型、O型、B型、AB型、各血液型性格を知りたい方、気になる人との相性を図りたい方。ぜひ参考にしてみてくださいね。
A型
A型は優柔不断といわれる理由
A型はよく優柔不断といわれます。たとえば仕事なら、書類を何度もチェックしてしまうとか。恋愛なら、なかなか結婚に踏み切れないとかでしょうか。
A型の思考回路は、記憶から司ることが多いようです。つまり、経験がないことに関しては、慎重になってしまい、結果的に優柔不断な態度になってしまうのです。
そのため、自分が経験したことに関しては、自然と慎重になります。仕事も恋愛も同じくです。決断が遅いことから、行動も消極的に映るでしょう。そうこうしているうちに、ほかの人に先を越されてしまうこともしばしば――。
外れたことはしないため、人からは真面目、常識人に映ることが多く、さらには型にはまっている、お堅いといったイメージを持たれてしまうこともあるようです。
A型は我慢強く、義理を大切にする
しかし、慎重な性格であることから、A型は空気を読むのがとても上手です。自分一人が勝手な行動に出たりすることは滅多にしません。周りに気を遣い、どうしたら相手に好かれることができるのか、その場に合った行動を取ることができます。
非常に協調性に富んだ血液型でしょう。ただ、周りに気を遣ってしまうあまり、我慢し過ぎて、自分の思いが後回しになってしまうことも多いです。A型が、我慢の人といわれるのは、このためです。苦労性であり、なかなか気持ちの切り替えも難しいA型は、人のいい性格といえるでしょう。
また、A型は調和と情を大切にする血液型です。恋人はもちろん、友達のために尽くすA型は、とても義理堅く、そして人情に溢れています。あの人のためなら、と自分を犠牲にしてでも、動くことができるタイプなのです。
真面目で人のいい日本人体質
よくA型は几帳面といわれます。常識人であることから、奇抜な行動は取らず、どちらかというと、独創的な仕事をするよりかは、決められたことを繰り返し行う事務仕事や職人といった仕事に向いています。
何より記憶から物事を考えるA型は、年齢によって価値観が変わることもあまり少ないようです。性格自体も真面目で、気の優しいA型です。几帳面に仕事をしたり、整理整頓することは元から備わっていることであったり、なんだかんだあっても、自分に一番向いているスタイルなのかもしれません。
ちょっと頼り甲斐には欠けますが、枠からはみ出さない、完全な不良になれない彼らの真面目さは、どこか日本人らしさを感じさせる血液型と言えるのではないでしょうか。
B型
のめり込みやすく、冷めやすい
B型は自分の興味が向いたことには、一点に集中するタイプです。仕事なら仕事人間に、趣味なら趣味に没頭します。その凝り性は、血液型随一でしょう。のめり込む対象は人それぞれですが、そののめり込み具合はB型の特徴です。
一気にのめり込み、興味が冷めると、たちまち関心が薄くなります。熱しやすく冷めやすいとは、まさにB型に当てはまる言葉です。しかし、興味が向いたときの、その行動力は大したものです。ポジティブでバイタリティーにあふれ、積極的かつ衝動的なその行動は、ほかの血液型をしのぎます。
大胆不敵なB型は成功しやすい
また周りが見えなくなるほど夢中になるため、周りの影響を受けづらく、悪くいえば自分中心的な行動を取りますが、いい意味で独創的な発想が出やすいです。
情熱的で、「失敗したらどうしよう……」といった、心配性な一面は皆無に近いです。その大胆不敵な行動は、成功への足掛かりにもなりやすいでしょう。ただし、興味のないことに関しては消極的であることは玉に瑕です。
プライドが高く、男らしさが際立つB型
B型はプライドが高い性格です。自分の考えに固執し、それを周りに認めさせようとします。しつこく説得しようとするところが、人によっては面倒くさく映るでしょう。
これはB型が負けず嫌いな性格であることも関係しています。周りに合わせることが苦手なタイプなので、そつなくこなすことが苦手とするタイプです。人に対しても好き嫌いがハッキリしており、顔にも出やすいです。無愛想に映ることも多く、この辺りは実に男性的な性格といえるでしょうか。
実際、B型は男らしい血液型で、サバサバとしていることが多いです。思ったことは、ストレートに口にし、まどろっこしいことは苦手です。ハッキリとした人が好みな人には、相性がいいと感じられるでしょう。また男性にはリードされたい、頼りたい女性も、男らしさを感じやすいB型は魅力的に感じられることが多いと思います。
O型
聞き上手だけど大雑把な性格
O型はおおらかな性格と思われることが多いものです。聞き上手で、人の話をよく聞いてくれる、感じのいい人……。O型のOは、おおらかのOとはよく言ったものです。
しかし、実際は大雑把のOという見方もできます。あまり細かいことについては考えません。人の話を聞いているときも、人の話を遮らず、同調しているように見えます。ただ実際のところは、自分に関係のないことは聞き流していることも多く、むしろ違うことを考えていることも多いです。
自分の本音を見せることは少なく、相手の話を最後まで聞いたかと思えば、「俺はでも、違う意見だな」と、話のすべてをひっくり返すことも珍しくありません。O型からすれば、決してウソをついているわけでも、相手に合わせているわけでもないのです。
O型はリアリスト
O型はリアリストです。物事を客観視し、現状を的確に判断することを得意とします。そのためにも、相手や周りの話に耳を傾けるのです。
情報を少しでも多く集めようとしているのですね。自分の話は一切せず、相手の話をじっくりと聞きます。そうした冷静さは、怒っていても同様です。
感情に流されることが少なく、もう一人の冷静な自分がいるかのように、怒るタイミングもきちんと見極めているのです。気が長い印象を抱くO型ですが、感情よりも前に理性を働かせているにすぎません。意外と短気な人も多く、それを見せないのがO型であり、意外と本音がわからないことも多いでしょう。
B型以上に頑固だけど大人なO型
O型は意外と頑固な血液型です。自分のなかでコレと決めたことは、たとえ恋人が相手でも譲ろうとしません。人当たりはよく、相手の話も「うんうん」と受け入れるタイプです。
相手に自分の意見を押し付けようともしません。しかし、周りから何を言われても、自分の意見を曲げないのが、O型なのです。その頑固さはB型以上です。B型と違って、相手の意見に同調しているように見えるため、頑固なイメージは少ないでしょう。
ただリアリストなO型は、状況を判断したうえなら、表面的ながら妥協することもできます。この辺りは数ある血液型のなかでも、大人な血液型といえるのではないでしょうか。
AB型
AB型特有の性格がある
よくAB型は、A型とB型が一緒になった血液型のイメージがあるもの。しかし、AB型特有の性格も持っているようです。
たとえば何かに熱中しているとき、AB型は集中力を高めて、考え方も前向きに、行動的な一面を見せます。時には自分勝手な行動を取ることも。周りから見て、まるで人が変わったかのように見えることも多いでしょう。
しかし、リラックスしたときは、いつものAB型に戻るのです。周りとの調和を大事にできる、いつものAB型です。例えるなら、猫のように気まぐれな性格でしょうか。多重人格というよりも、単に気まぐれなだけに過ぎないのです。
AB型はバランス感覚に優れた血液型
AB型は、自分の考えに執着がありません。O型も客観的なものの見方をしますが、それは自分に関係のない話に限ったことです。AB型は自分に関してでも、後から違うなと思うことがあれば、あっさりと意見を変えることができます。
また、いつも冷静沈着なAB型は、傍から見て情熱に欠けてみることもあるようです。そのため感情が優先するA型、熱しやすいB型から見ると、どこか冷めて見えてしまうことも多いでしょう。しかし、AB型は淡泊な性格でもなければ、計算高いわけでもありません。
自分自身も客観視できる、極めてバランス感覚に優れた血液型なのです。
AB型が芸術肌といわれる理由
AB型は冷静な観察力を備えた、非情に頭のいい血液型でもあります。よくAB型が芸術肌といわれるのは、このためです。
冷静ですが、シャイな性格の人も多く、感受性が高いため、繊細な人も多いです。そうした影響のためか、人付き合いもほどほどがいいようです。
束縛を嫌い、自分の世界を持っていたい一面もあります。大勢でワイワイと騒ぐよりは、ひとりや気の合う仲間と気兼ねなく過ごすほうが、気が楽なようです。
趣味も恋愛もほどほどが一番で、心身を壊すほどのめりこむことはしません。自分自身でブレーキをかけることができる、客観性に富んだ血液型なのです。
おわりに
いかがでしたか。各血液型の基本性格をまとめてみました。なんとなく各血液型のイメージがあった人も、改めて各血液型の性格が頭に入ったのでは。
どの血液型も、一長一短があります。完全な血液型はありません。いろいろな人がいて面白いように、いろいろな血液型があるからこそ、相性も生まれるというもの。
相手の人となりを把握するために、はたまた気になる人と距離を図るヒントに、各血液型の基本性格を参考にしてみてくださいね。
(柚木深つばさ/ライター)
【参考文献】
『気になることが全部わかる!怖いくらい当たる「血液型」の本』長田時彦(三笠書房)