夫に不倫されたとき、あなたならどうしますか?
証拠を押さえてギャフンと言わせてやりたい! と復讐に燃える人も多いことでしょう。美紀子さん(仮名)も、夫に裏切られ、復讐を考えた女性のひとりでした。
今回は、美紀子さんの体験談をお届けします。
前編では、会社の上司と結婚し退職した美紀子さんが、夫が元自分の同期と不倫している事実を知るところまでをお伝えしました。
後編では、美紀子さんの復讐の一部始終をご紹介します。
探偵の費用は30万円。決して高くないと思った
私の元同期と夫が不倫していると知ったとき、元同期を恨む気持ちはまったく湧きませんでした。
元同期は寂しがりやで、それまでも不倫男の口車にのせられ、泣かされていたのを知っていましたから。
許せないのは夫です。
私が自分の体を痛めて子どもを産み、育て、必死でつかんだキャリアを捨てざるを得なくなるほどに精神的に追い詰められたていたとき、夫はのうのうと恋愛ごっこをしていたなんて。
復讐したい、と思いついてから、とりあえず不倫の証拠集めを開始しました。
LINEのやりとりをスクショしたり、ツーショット写真を自分のスマホに転送したりはしていましたが、これだけの証拠だと弱いと思ったのです。
知り合いの弁護士に相談したら、不倫で慰謝料をとりたいのなら、肉体関係を示す証拠が必要だよ、と言われました。
肉体関係を示す証拠とは、たとえば性行為中の動画とかですが、そういったものがあるのは稀のため、ラブホテルや浮気相手の自宅にふたりが出入りしている写真などでもいい、とのことでした。
早速探偵に依頼したところ、30万の費用で、浮気相手の自宅に出入りする写真を撮ってきてくれました。
不倫の慰謝料の相場は50万〜300万円ですから、それくらいの出費は仕方ないかなと思いました。
不倫の写真を職場に送ってみた結果
最初は、証拠写真を夫につきつけて謝らせるだけのつもりだったんです。
でも、夫に写真をつきつけたら、「俺じゃない」としらばっくれたんです。
この後に及んで卑怯なやつだと思いました。もう容赦してやるもんか、とも思いました。
夫が大切にしているものを破壊してやりたい、とも思いました。
夫は薄っぺらな男です。
仕事人間で、仕事がなければ人も寄り付かないような、会社のビッグネームに寄りかかって生きている人間です。
夫のすべてである仕事を奪ってやればいい、そう思いました。
そこで、不倫の証拠写真を職場に送りつけたんです。
彼の上司のメールアドレスも知っていたので、捨てアドから不倫の詳細と写真を送りました。
彼と、浮気相手の彼女は、別の部署に移動となり、降格処分になったようです。
正直、物足りない結果でした。
私はもうあの会社に戻れないんですから。左遷や降格では生ぬるすぎます。
でも、彼はそうとう参ったようです。
出世コースから外れたことも、かなり悔しがっていました。
夫は土下座。でも、一生許さない
あなたは夫の給料で生活しているんだから、夫が降格処分になったらあなたも不利益を被るのでは? と思われるかもしれません。
でも、もう私は夫と生きていくつもりはさらさらないんです。
夫は私に土下座して謝りましたが、私は許す気はありません。
きっと一生許せないでしょう。
夫との話し合いはまだ続いていますが、私は今、早く離婚したくてたまりません。
(今来 今/ライター)