在宅ワークが増えてきている今、不倫はしにくくなっていると思っていませんか?
そんなことはありません。不倫をする人は、どんな手を使っても不倫を継続させがちです。
M子さんの夫も、在宅ワークにも関わらず不倫を続行していた男性のひとりです。
今回は、M子さんが夫のオンライン不倫を発見してしまった体験談を前後編にわけてご紹介します。
前編では、M子さんが夫と不倫相手とのゲスな会話を偶然聞いてしまったことをお伝えしました。
後編では、M子さんが、夫と不倫相手に与えた制裁についてご紹介します。
思いついた最大の復讐
不倫会話を聞いてしまってから一週間後、復讐の方法を考えつきました。それは、夫の親を巻き込む、というものです。
夫の両親はふたりとも教師で、夫は厳しく育てられていました。
今でも両親に頭が上がらないことは知っていたのです。義両親からお灸を据えてもらえば、もう二度と浮気をしないだろう、と思いました。
オンライン修羅場で制裁を!
最初に不倫オンライン会話を目撃してしまってから、つぶさに夫の行動を監視していると、あることに気がつきました。
水曜はやけにパリッとしたかっこでいるのです。室内にいるにも関わらず。
そうです。夫は毎週水曜に不倫相手の女性とオンラインデートをしてやがったのです。会話の中から、相手の女性の夫が水曜は仕事が遅くなる日だ、ということもわかりました。
私は水曜がくるのをじっと待ちました。そして、ある水曜日、夫が女性と会話をし始めたとき、夫の後ろから近づき、声をかけました。
夫は驚いて、「なに?? 仕事中だから!」と怒ったような声をあげて、パソコンの画面を隠そうとしました。
パソコン画面には同い年くらいの女性がうつっていました。お酒を飲んでいるようで、部屋着かつ、ほろよいでした。
「仕事なわけねーだろ!」と一喝した私を、夫は驚いたように見ました。
「ネタはあがってんだよ!」。パソコンのスイッチを切ろうとする夫を制し、「今切ったら、離婚だから」と言ったところ、夫はしゅんとなりました。
そこからが本番です。私はあらかじめ声をかけていた夫の両親とズームの画面をつなぎました。
夫、夫の浮気相手、夫の両親、私、という奇妙なミーティングルームの出来上がりです。
私は、夫に状況を説明するようにうながしました。「嘘ついてもダメだよ。証拠のテープあるから」と言いました。夫はしぶしぶ、語り出しました。
浮気相手の女性は、ミーティングルームから退出しようとしましたが、私が「あなたの家庭、浮気公認なんですか?」と、浮気を相手の家庭に暴露することをほのめかしたことで、彼女の顔は変わり、おとなしくなりました。
夫、および浮気相手は、もう二度と浮気はしない。個人的に連絡することは絶対にない、と夫の両親と私の前で誓いました。
私はその一連の流れも、すべて録音しておきました。夫には、もう一度浮気をしたらすみやかに慰謝料400万円を支払い、離婚に応じる、とも宣言させました。
その後は何事もなく、平和な日々を過ごしています。私もその事件のあとすぐに在宅ワークになったため、今は夫がオンライン不倫する隙はありません。
もっとも、隙があってももう二度と不倫はしないと思いますけど。今度不倫をしたら、もう制裁をしようとは思いません。
今度不倫を見つけたら、2秒で離婚する、と決めていますから。
(今来 今/ライター)