最低な不倫男を懲らしめるべく、動き出したSさん。
探偵を雇い、証拠をかき集めていきます。
5歳と2歳の子どもを平日はほぼワンオペで育てながら、元夫が言い逃れをする隙をすべて埋めるように。
スカッとする不倫復讐劇、後編始まります!
前編をまだお読でない方はこちら→
集まる証拠に冷静な怒りは熱を上げて
探偵さんに調査を依頼してすぐに、決定的な証拠が手に入ったと連絡がありました。
「やっぱり」という気持ちと「でも信じたくない」という気持ちとで大きく揺れました。
10年間も一緒に寄り添ってきたのです。
交際期間も含めると、もっと長い間。
それに、2人の子どももいるのに。
彼に対する情を振り切り、探偵さんから送られてきた証拠を大切にしまって作戦を練ることにしました。
どうやって離婚を切り出そうか。
実母への相談。話は予想外の方向へ
そのころ、久しぶりに実家から連絡がありました。
そろそろ孫の顔が見たいし、娘が元気にやっているか気になるというのです。
思えば、1年近く帰っていませんでした。
私は、元夫が会社のイベントで不在にしている週末に子どもたちを連れて実家へ帰ることに。
そして、母に不倫のことを相談しました。
すると
「それなら、あちらのお母さんに話してみようか?」
と言い出すのです。
たしかに、稀なことに義実家同士がとても仲がいいことは知っていました。
でも、息子さんが不倫していますよ、なんて言えばどうなるか……
私の心配をよそに、母はやる気満々。
「心配ないよ」
なんて笑っているので、話すかどうかの判断も含め任せて、翌日家へ帰りました。
思いがけない嬉しい展開にニヤニヤを堪える
その週の木曜日。
仕事から帰ってきた元夫が帰ってくるなり「どういうことなんだよ!?」と子どもの前で怒鳴りはじめました。
「ちょっと、何のことかわからないけどあとにして」
そう宥めて、子どもたちが寝静まったあと聞いてみると、お義母さんから連絡があり、不倫のことを叱られたというのです。
本当に話したんだ……と思うと同時に、お義母さんは叱ってくれるいい人なんだな……と感動しました。
でっち上げだと言う元夫に、探偵さんにもらっていた証拠を突きつけると突然しおらしくなって謝ってきました。
もちろん許すわけにはいかないので、その夜はきっちりと話し合い、子どもたちのこともあるからと離婚は先延ばしに。
子ども2人ともが自立したら別れましょうと書面に残して、これまで通りの生活を続けることにしました。
母娘3人で結託! ダメ男をどん底へ突き落とした
後日、実母と義母を3人での食事に招き、今回のことへの感謝を伝えました。
依頼、双方の母とは仲良くやっています。
今はもう離婚して、元夫が何をしているかわかりませんが、私はとてもすっきりとした気分です。
みなさんも、不倫や浮気を我慢することはありません。
しっかりやり返してわからせてあげましょう!
(廣瀬伶/ライター)