ひとくちにW不倫と言っても、さまざまな形があります。
しかし、ママ友と旦那さんとの不倫となれば、同時に2人の人間から裏切られたという大きなショックがあります。
そんなとき、あなたならどうしますか?
これは、一つの結果を示すエピソードです。
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慎重ゆえにわかりやすい不倫の足跡
本格的に証拠集めを始めてしばらく。
旦那のスマホを見る隙はほとんどなかったので苦労しましたが、ママ友のSNSアカウントを見つけ、その投稿から2人が普段行為に及ぶ場所を特定。
ママ友の家か、2駅先のホテルのどちらか。
旦那の行動パターンから、不倫に出かける日はだいたいわかっていたので、今日だ! という日にホテルのそばで待ち伏せすることに。
そして、私1人では少し不安なのと、今後のことも考えてママ友のご主人にも声をかけていました。
仕事の方は都合をつけて来てくれたご主人と息をひそめていると、予想していたとおり、手をつないだ旦那とママ友が現れました。
入り口を入っていく背中を見ていると吐き気がしましたが、ママ友のご主人と一緒に追いかけました。
とうとう追い詰めた! しかし諦めないママと
私たちの顔を見たとき、旦那は驚き青ざめた顔をしていたのに対し、ママ友は
「奇遇じゃない!」
などとのたまいました。
「お前と一緒にするな!」
とご主人が怒鳴り、ママ友が怯んだところで、次の週末に話をつける約束を取り付けその場は解散。
当然のように、週末の話し合いの場でも一筋縄にはいかず。
ママ友はまだ自分が許してもらえる立場にいると思っていたのでしょう。
許されなくても、私の旦那と再婚するから大丈夫、という考えだったようです。
「ごめん……それは無理だ」
と旦那が言うと、真っ赤になって
「どういうこと? 愛し合ってるんでしょ? 私の願い叶えてくれるんじゃないの?」
と旦那の襟元をもって質問攻め。
「そんな約束はしていないし、お互いに子どももいるんだから気づかれたら……」
「愛してたら何でもしてくれるものでしょ!?」
「いや、それはまた別の話……」
旦那がママ友の言葉に対し冷静に返しているところへ、ご主人が一言。
「お前のことを愛していたが、不倫をされたとなるともう何も信じられないし、許せない。もう愛はない」
もう二度と見たくない光景。不倫が生んだ未来
ご主人の言葉に、ママ友の感情の昂りが限界に達したようでした。
鬼のような形相で一直線に旦那の元まで行き、持っていたカバンを振りかぶって……
あわてて3人で取り押さえ、どうにかその場はおさめましたが、もう二度とあのような場面には出くわしたくありません。
あれから、旦那とはもう二度と不倫やそれに近しいことはしない、という約束を交わし、書面に残して、今では2人の子どもとの生活を楽しんでいます。
旦那の家事への協力度合いが少し減ってしまいましたが……十分幸せな生活を送っています。
(廣瀬伶/ライター)