「ご飯を食べた後じゃなくてもゲップがよくでる」
「お腹がいつも張っている気がして苦しい」
「ゲップがよくでる原因には何があるの?」
このようなお悩みや疑問はありませんか?
ゲップは生理的な現象なので、それ自体に問題はありませんが、何かしらの原因によって頻繁に起こることもあります。「今までこんなことはなかったのに……」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、ゲップが頻繁に出る原因や対処法について、あんしん漢方の薬剤師、稲嶺千春さんに伺いました。
1 ゲップが増える原因とは?
日常的にゲップがよく出ると、お腹が張って苦しいし、人前に出るのが恥ずかしいですよね。食事をした後に限らず、ゲップがよく出る原因には何があるのでしょうか? ここでは、ゲップが増える原因について3つご紹介します。
1-1 ストレス
意外に思う方もいるかも知れませんが、ゲップが出る原因にはストレスも関係しています。
日常的に不安や緊張などのストレスを感じている方は、無意識に空気を飲みこみ、ゲップやおなかの張りなどの症状としてあらわれる「呑気症(どんきしょう)」という病気になっている可能性もあります。
1-2 アルコールの過剰摂取
アルコールには、胃の中身の逆流を防ぐための「下部食道括約筋」という部分をゆるめる働きがあるので、過剰に摂取すると胃酸の逆流やゲップを引き起こすことがあります。
1-3 消化器系の病気
頻繁なゲップは、逆流性食道炎や機能性ディスペプシアといった消化器系の病気のサインである可能性も考えられます。胃の中身が逆流したり、胃の働きが低下することで、ゲップやおなかの張りなどの症状を引き起こします。
2 なんとかしたい!頻繁に出るゲップの対処法
ここでは、頻繁なゲップに悩んでいる方に向けて、自分で対処できる方法を3つご紹介します。
2-1 早食いをしない
早食いをすると、食事と一緒に大量の空気を飲みこんでしまいがちです。麺類やスープをすする際にも空気を飲みこみやすいので、あせらずゆっくり食事をするように心がけましょう。
2-2 ストレスをためない
不安や緊張といった精神的なストレスは、無意識に空気を飲みこむ原因になってしまいます。少しずつでもいいので、買い物や軽い散歩、入浴など、自分に合った発散方法を実践してみましょう。
ただ、日常的に感じているストレスを解消するのはなかなか難しいので、無理せず心療内科などの医療機関を受診するのもひとつの方法ですよ。
2-3 猫背を解消する
猫背(前かがみの姿勢)だと、胃に圧がかかって空気が逆流し、ゲップがでやすくなる可能性があります。食事の際やパソコン作業をするときなどに猫背になりがちな方は、イスに深く座って姿勢を正すように心がけてみてください。
3 ゲップの対策には漢方薬もおすすめ!
ゲップを出にくくするには、ゆっくり食事をしたり姿勢を改善したりすることに加えて、漢方薬の活用もおすすめです。
漢方薬のなかには、「ゲップ」に効果があるものもあります。
ゲップが頻繁に出る原因としては、不安や緊張などの精神的なストレスや胃腸の働きの低下、胃酸過多などが考えられます。
ゲップの改善には、
・胃腸の機能を回復させる
・胃酸過多を改善する
・自律神経の乱れを整えて、ストレスが原因のゲップを軽減する
などの作用がある漢方薬を選びます。
漢方薬はゲップを根本から改善するので、繰り返すゲップでお悩みの方にもおすすめです。
以下では、ゲップにお悩みの方におすすめの漢方薬を2種類ご紹介します。
<ゲップが出やすい方におすすめの漢方薬2種>
・半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう):胃腸を温めて、蠕動運動を促すことでゲップに働きかけます。みぞおちがつかえ、悪心や嘔吐があり、おなかがゴロゴロとなる方におすすめです。(※1)
・平胃散(へいいさん):胃腸の機能を整え、腹部のガスを取り除くことで、ゲップを改善します。胃がもたれて消化不良になる方におすすめです。(※2)
漢方は、動植物や鉱物などをもとにした生薬を組み合わせて作られます。自然の恵みを利用する漢方は、化学合成した西洋薬とは違い、副作用のリスクが低いことが特徴です。
しかし、からだに適した漢方薬を使うためには、医師や薬剤師など、漢方に精通した専門家による診断と処方が大事です。からだに合っていないと、効き目が十分に出ないだけでなく、思わぬ副作用があらわれることもあるからです。
自宅で実践できる漢方として注目を集めているのが、「あんしん漢方」というオンラインサービスです。あなたの症状や体質に合うパーソナルな漢方をモットーに、最適な漢方薬を導き出してくれます。
診断、処方、漢方薬の購入から配送まで、すべて自宅にいながら完結できるのもメリットのひとつ。初回のお試しプランもあるので、気軽に体験も可能ですよ。
4 頻繁なゲップの原因を知り、苦しさから解放されよう
ゲップの回数を抑えるためには、食事のとり方の工夫や、精神的ストレスの解消といった対策がおすすめです。また、ゲップがでにくい体質を目指したいという方は、胃腸の働きやメンタル面に働きかける漢方薬の活用もひとつの方法ですよ。
ただ、頻繁なゲップの原因には胃腸や精神的な病気がかくれている可能性もあるので、我慢できない場合は無理せず医師に相談してくださいね。
参考文献
(※1)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ半夏瀉心湯エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=7950
(※2)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ平胃散エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8923
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師
稲嶺 千春(いなみね ちはる)
北陸大学薬学科卒業後、製薬企業や調剤薬局に勤務。
様々な経験をする中で、対症療法ではなく、漢方による根本治療の大切さを実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。
- あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=212333e3glam0034