「あごの皮膚がザラザラしてメイクのりが悪い」
「あごのザラザラする原因ってなに?」
このような悩みや疑問をかかえていませんか?
顔のなかでも、なぜかあごだけザラついていることに疑問を感じている方もいるのではないでしょうか。乾燥する冬の季節は、より肌がゴワついて感じることもありますよね。
そこで今回は、あごがザラザラする原因や、スベスベ肌を手に入れるためのセルフケアの方法を、薬剤師がご紹介します。
1 あごのザラつきの正体とは?
あごのザラつきの正体は、毛穴に詰まった角栓です。あごは顔のなかでも皮脂腺が多い部位なので、その分毛穴が詰まりやすいという特徴があります。角栓が無数にできると、ザラつきとして肌にあらわれるのです。
2 あごのザラつきが気になりやすい方の特徴
あごのザラつきが気になる方には、何か特徴があるのでしょうか。ここでは、あごのザラつきを引き起こす原因を2つご紹介します。
2-1 あご部分の洗い残しが多い
あごに角栓ができる原因として、メイク汚れや余分な皮脂の洗い残しが挙げられます。あごのなかでも、とくに唇の下のくぼみは洗いにくいので汚れが残りがちです。
2-2 保湿をおろそかにしている
肌の保湿をおろそかにすると、乾燥から肌を守るために皮脂が過剰に分泌されます。そのため、余分な皮脂が毛穴に詰まって角栓ができやすくなってしまうのです。
3 スベスベ肌を手に入れたい!あごのザラつきの対処法
見た目にはわからなくても、あごがザラついているとメイクのりが悪くなるし、気分も落ちこんでしまいますよね。ここでは、あごのザラつきの対処法を3つご紹介します。
3-1 ビタミンAやビタミンB6を摂取する
ビタミンAやビタミンB6には、角栓をできにくくする働きがあります。にんじん、かぼちゃなどに豊富なビタミンAは肌のターンオーバーの正常化をサポートし、鶏むね肉や鮭に多いビタミンB6は正常な皮脂分泌を保つのに役立ちます。
3-2 唇の下を突き出して洗う
あごのなかでも唇の下はとくに洗いにくいので、口のなかから、舌で唇の下を押しながらクレンジング洗顔をしましょう。
あごはアイメイクやリップメイクなどとは異なり、サッと洗って済ませてしまう方も多いかもしれませんが、クレンジング料や洗顔料をしっかりなじませ、すすぎも十分に行いましょう。
3-3 保湿に力を入れる
毛穴詰まりを改善するには、クレンジングや洗顔後にしっかり保湿することも欠かせません。乾燥は皮脂の過剰分泌につながり、毛穴が詰まりやすくなってしまいます。化粧水で保湿するだけではすぐ蒸発してしまうので、乳液やクリームでしっかりフタをしましょう。
4 あごのザラつき対策には漢方薬もおすすめ!
あごのザラつきを改善するためには、洗い残しがないようにすることや、しっかり保湿することに加えて、根本から体質改善できる漢方薬の活用もひとつの方法です。
あごの皮膚がザラザラする原因としては、洗い残しや過剰な皮脂分泌により生じる角栓などが挙げられます。ホルモンバランスの乱れや新陳代謝の低下、ストレスなどは過剰な皮脂分泌の原因となります。
あごのザラつきを改善するためには、
・過剰な皮脂分泌を調節する
・血行をよくして肌の代謝を整える
・自律神経を整えてストレスによる肌荒れを軽減する
・女性ホルモンのバランスを整える
といった働きの漢方薬で根本からの改善を目指します。
からだの内側から肌を根本改善することで、あごのざらつきだけでなく、しみやニキビなどにもアプローチできるでしょう。
日常生活から血流の改善や肌の代謝をよくすることで、いつもツヤ肌でいることも目指せます。
ここでは、あごのザラつきに悩む方に用いられる漢方薬を2種類ご紹介します。
<あごのザラつきに悩む方におすすめの漢方薬>
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):滞った血(栄養と潤い)の流れをよくすることで、肌の水分代謝を高めます。しみやニキビにも用いられます。(※1)
・薏苡仁(よくいにん):ハトムギの皮を除いた種の生薬で、消炎作用や保水作用があります。肌の荒れやいぼなどにも用いられます。(※2)
漢方薬は飲むだけなので手軽ですが、体質に合ったものを服用することが重要です。自己判断での服用は効果が出にくいばかりか、副作用が生じる恐れもあります。
しかし、自身で適切な漢方薬を選ぶのは難しいですよね。最近話題の「あんしん漢方」では、AIを活用したオンライン個別相談で、漢方に詳しい薬剤師が一人ひとりに適した漢方を見極めてくれます。 スマホで気軽に相談でき、お手頃価格で自宅まで配送してくれますよ。
5 あごのザラつきを解消してスベスベ肌を目指そう
あごのザラつきを解消するには、あごのくぼみもしっかり洗い、ていねいに保湿することが大切です。そのほかにも、スベスベ肌を根本から目指せる漢方薬の活用もひとつの方法ですよ。あごのザラつきを解消して、自慢のスベスベ肌を手に入れましょう!
参考文献
(※1)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ桂枝茯苓丸エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8232
(※2)東邦大学 薬学部付属 薬用植物園「薏苡仁(ヨクイニン)」
https://www.lab.toho-u.ac.jp/phar/yakusou/hatomugi.html
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師
稲嶺 千春(いなみね ちはる)
北陸大学薬学科卒業後、製薬企業や調剤薬局に勤務。
様々な経験をする中で、対症療法ではなく、漢方による根本治療の大切さを実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。
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