株式会社ユーグレナが2023年6月14日に、スキンケアブランド「NEcCO」と「CONC」の合同新製品発表会を開催! そこでは新しい商品の発表と共に、スペシャルゲストの美容皮膚科医で松倉クリニック代官山 院長の貴子先生と、「WWDJAPAN」編集長の村上要さんが登壇しトークセッションが繰り広げられました。今回は、その中からCONCの新製品と、CONCにまつわるトークセッションの内容をお届けします。
■「CONC」から目元・口元ケアができるマイクロニードル美容液が誕生
CONCはユーグレナが手がける次世代エイジングケアブランド。2023年6月26日(月)に、目元や口元をケアできる革新的なノック注入型マイクロニードル美容液「CONCリンクル インジェクション」が新発売されました。
「CONCリンクル インジェクション<目元・口元美容液>」
1本2.5ml 5,997円(税込)
この商品の一番の特徴は、その形状にあります。注入型のマイクロニードルで直接、角層中に美容成分を届け、ハリ・弾力を与えてくれます。CONCのキー成分はもちろん配合。卵(鶏卵)由来の細胞培養エキス「CELLAMENT®(セラメント)」の機能を活かす同社独自のユーグレナエキス2種(加水分解ユーグレナエキス、ユーグレナエキスEX)、そして次世代型レチノールなど、豊富な美容成分を配合しています。
年齢とともに気になる目尻や口元などにおすすめです。
■美容の専門家たちによるトークセッション
そんな印象的な新製品が紹介された後、美容の専門家たちによるトークセッションが行われました。
その中で、村上編集長はCONCリンクル インジェクションを試用した実感として、「マイクロニードルで注入するスキンケアは、同じような製品と比べても肌の痛みが少ない印象を受けました。『良い成分が直接入っているな!』と体感・実感できるのもビューティ製品を選ぶ上では大切ですよね」と話していました。
また、日本のコスメトレンドについては次のようにコメントしていました。
「一言でいえば『効果実感』。とにかく、『ちゃんと効いている」と体感できる化粧品が強い印象です。理由の一つは、美容医療の普及やレチノールに代表される有効成分への関心が高まったこと。かつてのビューティは、これまでのスキンケアに代表される『いつか、違いが出るから』と期待するコツコツ型の貯蓄的な生活が強かったですが、近年は美容医療や有効成分がフォーカスされるようになって、即時のリターンを求める投資的な側面が強くなっている印象です」(村上編集長)
貴子先生は、日本の美容テクノロジーや注射器型というスタイルのメリットについて、次のようにコメントしていました。
日本の美容テクノロジーについて
「日本のスキンケアは、デリバリー技術の開発も優秀ですよね。最近ではリポソーム技術やナノ化、マイクロニードルヒアルロン酸パッチなどの製造がよく知られているかと思います。美容医療に関しては新しいマシンはアメリカで作られた理論を搭載して韓国で使いやすく改良されたものが多く、最近ではHIFUやウォーターピーリングが人気です。
ヒト幹細胞療法も話題ですが、効果がわかりやすい人とわからない人がいますし、かなり高額の治療になるため、万人におすすめできるものではないのが現状です。また医療ではヒトプラセンタを使うことが多いのですが、将来的な感染リスクがゼロではありません。
今後はアレルギーや感染の心配がない卵由来のセラメントが、プラセンタやヒト幹細胞にとってかわるかもしれないと思っています」(貴子先生)
注射器型のメリット
「CONCリンクル インジェクションに採用された注入型マイクロニードルというのはマイクロニードルパッチ(※)と比べて確実性が高いので効果がわかりやすいです。
医療で例えるならダーマペンと水光注射の違いです。ダーマペンは穴をあけた肌に美容液を塗布して効果を期待するもの。水光注射は皮膚内に直接美容液を注入するものです。後者のほうが確実に効果を出せるのがわかりますよね。これがマイクロニードルパッチと今回の注入型マイクロニードルの違いに近しいです。
さらに美容液内に違うレイヤーで効果を出すヒアルロン酸を複数含有すると、それらが角質層内に注入されることで水分を抱え込み、即時的なふっくら感は出てくるかもしれませんね。今後はこの美容液成分をエレクトロポレーション(イオン導入)や点滴で、より内面からのアプローチとして効かせてみたいですね」(貴子先生)
※小さな針が数多く付けられたパッチ(テープ)タイプのスキンケア製品のこと
オープンイノベーションについて
ところで、CONCに配合されているセラメントは、細胞培養などで持続可能な世界を目指すインテグリカルチャー株式会社が開発した成分です。ユーグレナの独自開発成分と掛け合わせることで開発されたオープンイノベーションがCONCというブランドの特徴でもあります。
両者から、オープンイノベーションについて次のようなコメントで締めくくられました。
「CONCは、ユーグレナという会社の社会的役割から、自然な形でオープンイノベーションが進んだ結果、消費者にとって一番『効果実感』が感じられる製品になっているように思います。パーパスドリブンなブランドとして、着実なスタートを切ったという印象です」(村上編集長)
「すべて自社で賄おうとしてきた旧体制の会社と違い、オープンイノベーションにより交わった最高の技術同士のぶつかり合いが、この唯一無二の製品を作ることができた最大のメリットだったのでは。ユーグレナ素材の研究に関しても、ベンチャー企業だからこそ、フットワークよく、様々な検証やチャレンジができる風土が大きく貢献しているように思います」(貴子先生)
これまでにない優れた形状と成分で、私たちのエイジングケアを強力にサポートしてくれるCONCの美容液。ぜひ試してみたいですね。
【プロフィール】
美容皮膚科医/日本形成外科学会認定専門医 松倉クリニック代官山 院長。日本形成外科学会認定専門医。帝京大学医学部卒業後、京都大学付属病院など大学病院を経て、都内美容外科クリニック院長など歴任。日本形成外科学会認定専門医の知識を活かして正しい美容医療を行う。2012年1月より現職。
WWDJAPAN編集長。1977年、静岡県出身。東北大学教育学部を卒業後、静岡新聞社に入社。退職後はファッション・コミュニケーションを学ぶため、ニューヨーク州立ファッション工科大学に入学。アメリカでファッション誌やライフスタイル誌の編集アシスタントを経験後、帰国。2017年にWWDJAPAN.com編集長に就任。2021年WWDJAPAN編集長就任。