日本から近いアメリカンリゾートは、観光だけでなく、留学先として高い人気を誇っています。グアムの公用語はチャモロ語と英語ですが、英語がほとんど通じるため、英語留学に適しています。
留学先として見た時、グアムはどのような場所なのでしょうか?
この記事では、留学先としてのグアムの魅力や費用目安、留学に必要なビザ、おすすめスクールを開設します。グアムで留学を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
グアム留学の魅力4選
実はグアムは、旅行だけでなく、留学でも高に人気を誇っています。グアムが留学におすすめの理由を5つ紹介します。
①日本から近い
グアムは日本から飛行機で約3時間半で行くことができ、日本から近いアメリカンリゾートとして知られています。そのため、留学でホームシックにならないか心配な留学生やその家族に、高い人気を誇っているのがグアムです。
また、時差もたったの1時間で、留学しても日本にいる家族や友人などと、ほぼリアルタイムで連絡を取ることができます。このように、日本人の留学先として最高の環境が整えられているのも、グアムが留学に人気を誇る理由なのです。
参考:グアムと日本の時差はわずか1時間!標準時やフライト時間なども解説!
②日本語が通じるところが多い
日本人観光客から高い人気を誇るグアムは、日本語が通じやすい場所でもあります。空港やレストランなどで簡単な英語が通じることも多く、初めて留学に行く方でも安心しやすいのがグアムの魅力です。
特に英語が堪能でない方は、海外の生活で何かトラブルに遭った時に、まったく英語が通じないと少々困ることも。少しでも日本語が通じるグアムだと、何かと助かることがあります。
なお、グアムで日本語だけで会話や日常生活を送ることは困難です。そのため、日本語を話せる環境にいるために英語が伸びないのではと心配されることがあるかもしれませんが、その点は問題ありません。
グアムでは英語が日常生活で多用されるつつも、少しは日本語が通じるため、日本人が英語力を伸ばしやすい環境といえます。
参考:グアムで日本語は通じる?実際に渡航した筆者が場所別に解説!
③留学期間の選択肢が多い
グアムは、留学期間の選択肢が多いことでも知られています。コースやスクールによっては、1時間から参加できる、ネイティブスピーカーと英会話レッスンができるプチ留学があります。そのため、観光旅行のついでに留学する…なんてことも可能です!
サマースクールは7月上旬から8月下旬にかけて開催されており、1日単位で参加できますよ。
④南国リゾートを楽しめる
せっかく海外リゾートに留学するなら、勉強だけでなくリゾートも満喫したいもの。リゾート地であるグアムには日本人が泳げるビーチが数多くあり、遊泳やマリンスポーツなど、多様な遊びを満喫できます。
留学生には、ぜひ公共ビーチを使ってみてください。公共ビーチは、誰もが無料で利用できるビーチで、留学生も利用しやすくなっています。グアムには、次のような観光客に人気の公共ビーチがあります。
- ・タモンビーチ
- ・イパオ・ビーチ
- ・ガンビーチ など
これらはタモンからアクセスがよく、英語の勉強時間の合間にビーチで遊んで、アメリカンリゾートを満喫してくださいね♪
グアム留学の費用相場は?
グアムで留学費用は、大きく分けると次の3つで構成されています。
- ①グアムまでのフライト費用
- ②学費(レッスン料)
- ③滞在費(1週間~1か月以上の場合)
この3つの費用目安は、次のとおりです。
費用項目 | 費用目安 |
フライト費用 | 往復約9~16万 |
学費 |
|
滞在費 | 住居費や食費・交通費などをあわせて月15~20万程度 |
スクールの学費にもよりますが、学費+滞在費で月30~40万程度、フライト費用9~16万円を併せた金額が留学費用の目安です。この費用に往復フライト費用9~16万円を併せた金額が、留学費用の目安となります。
グアムには、1時間から体験できるプチ留学もあり、観光ついでに学ぶなら学費や滞在費用を最小限に抑えられます。
1週間以上や1か月以上となると、学費のほかに滞在費もかかります。物価は少し高いため、食費や住居費、交通費などを含む滞在費は、日本より少し高くなる傾向にあります。
なお、寮に住んだり自炊したりすれば、留学費用を抑えることも可能です。グアムに留学する方は、なるべく安心して滞在できるように、費用面で工夫してみてくださいね♪
グアム留学に必要なビザは?
グアムでの授業時間と滞在期間によって、留学に必要なビザは異なります。次からは、パターン別にグアム留学に必要なビザを紹介します。
①週あたりの授業時間が18時間未満で、グアム滞在期間が45日までの場合
週あたりの授業時間が18時間未満で、かつグアム滞在期間が45日以内の場合、以下の条件を満たせばビザは不要です。
- 日本国籍
- 有効なICチップ搭載のパスポートを保有している
- 往復またはグアムから第三国への航空券、もしくは乗船券を所持している
さらに「グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)」を利用して入国する場合は、ESTAの申請も必要ありません。代わりに、機内で「I-736」という用紙に記入して入国審査官に提出することで、グアムに入国できます。
ただし、米国国土安全保障省 税関・国境取締局は、ESTAによる入国を推奨しています。21ドル(約2,912円)の費用がかかりますが、ESTAを申請すれば入国審査で優先レーンを使用できるため、あらかじめ申請しておくのがおすすめです。
こちらのサイトから、ESTAを申請できます。知らないうちに、よく似たサイトを運営する代行会社で申請してしまい、余計な費用を支払ってしまうケースがあるため、申請先に注意してください。
②週あたりの授業時間が18時間未満で、グアム滞在期間が46~90日の場合
週あたりの授業時間が18時間未満で、かつグアム滞在期間が46日~90日の場合も、①の条件を満たせばビザは必要ありません。グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラムが適用されます。
ただし、ESTAの申請は必要です。事前にESTAを申請してから、グアムに渡航しましょう。
③週あたりの授業時間が18時間以上の場合
滞在日数にかかわらず、週あたり18時間以上の授業を受けるなら学生ビザの取得が必要です。グアムはアメリカの準州のため、アメリカの学生ビザを取得する必要があります。
語学留学に必要なビザは「F-1ビザ」です。F-1ビザの申請にあたって、以下の対応が必要になります
- ・アメリカ大使館での面接予約(面接予約確認書が必要)
- ・非移民ビザオンライン申請書DS-160の提出
- ・参加するプログラムから許可発行されたI-20
- ・滞在予定期間+6か月以上の残存有効期間があるパスポート
- ・F-1 ビザ申請費用185ドル(約25,660円)の支払い
- ・SEVIS費用350ドル(約48,546円)の支払い(支払い証明書である「I-901 SEVIS費確認書」が必要)
最初に、留学先の学校やプログラムに申し込みます。その後、事前にSEVIS費用(システム管理費用)350ドルを支払ったうえで、ビザ申請費用185ドルも支払い、F-1ビザを申請します。この時、参加する学校やプログラムから発行されるI-20が必要になります。
また、F-1ビザの申請には、アメリカ大使館での面接予約をしていることを確認できる「面接予約確認書」が必要です。あらかじめDS-160を申請したうえで、先にアメリカ大使館のサイトから面接予約をしておきましょう。
その後、アメリカ大使館で面接を受け、合格すればF-1 ビザが発給されることになります。
参考:なぜグアムはアメリカ領なの?歴史や文化、法律について紹介
グアム留学におすすめのスクール3選
グアムの留学におすすめのスクールを紹介します。
①English Language Institute
画像出典:English Language Institute
English Language Instituteとは、グアム大学内にある、大学付属の語学学校です。グアム唯一の語学学校として、アメリカの大学入学へ向けて準備を進める学生や、英語が話される環境下で会話能力向上を目指す成人を対象に授業を行っています。
提供コースは「Intensive English English Language Institute(ELI)」です。学期は1~4月、5~8月、9~12月の3つに分かれており、それぞれの学期で入学できます。2023年7月19日時点、こちらの内容で留学生を募集しています。
内容 | 日程 |
学生インタビュー | 2023年8月14日 10:00 |
プレースメントテスト(入学後のテスト) | 2023年8月14日 10:00 |
学生オリエンテーション | 2023年8月15日 10:00 |
授業初日 | 2023年8月16日 9:00 |
授業終了 | 2023年11月28日 |
入学にかかわる費用は、次のとおりです。
費用項目 | 費用 | 備考 |
出願料 | 352ドル | 落ちても返金不可 |
登録料 | 52ドル | 留学を継続する場合は、学期ごとに支払う |
学費 | 3,000ドル | 14週間の学期ごとに支払う |
合計 | 3,404ドル(約474,391円) |
なお、ELIプログラムを修了、もしくはTOEFLで500点以上取れた学生は、グアム大学へ正規入学が可能となります。
18歳以上で本格的に語学留学をしたい方や、海外の大学入学を目指している方におすすめです!
②FUN TALK GUAM
画像出典:ファントーク
日本人が経営しているグアムの語学スクールが、FUN TALK GUAMです。1時間~のお気軽留学から1日、1~4週間、それ以上の長期と、コース期間が豊富に揃っているのが特徴です。
少し留学を体験したい多忙な社会人・学生も、本格的に英語を学びたい方も利用しやすいのが、FUN TALK GUAMの魅力です。
また、FUN TALK GUAMは参加可能な年齢も幅広く、コースによっては6歳から参加可能です。小学生の子どもから大人まで、留学したいと思った時に始められます。
コース | 詳細 |
お気軽英会話コース | 1対1もしくはグループレッスンで、本場ネイティブスピーカーと楽しく英会話できるコース。生徒のレベルやご要望に応じてレッスン内容を変更可能。 |
グアム短期留学コース | グアム現地の私立学校で、留学生のための英語クラスを受講できる。対象者は中学1年生(13歳)~高校3年生(18歳)。 |
グアム長期留学コース | 個々の語学力に応じて編入などの手続きを行い、現地校で英語学習を行うコース。 |
③English Club GUAM
画像出典:English Club GUAM
日本の学校法人によりカリキュラム・サポートともに管理された教育機関であり、文部科学省の官民協働海外留学創出プロジェクト「トビタテ!留学JAPAN」に対応したプログラムのためしっかりとした教育を受けられます。講師がグアム政府観光局のメンバーであり、運営元がしっかりしているため安心できます。
4~18歳までのサマースクールを開催しており、20泊21日の長期的なものから、1日だけの参加も可能です。
英語の勉強だけでなく、プールやカヤック、ボランティアなどがカリキュラムに組み込まれているため子どもにとって貴重な経験ができるはずです。
ほかにも現地の学校訪問プランや、1~5歳までの子どもを預かり英語教育をしてくれるプランもありあます。
サマースクールで、子どもに英語教育だけでなく、さまざまな経験をさせてあげたい方におすすめです!
コース | 詳細 |
1DAYコース | 1日で受けられるコース。9~15時で開講される。 |
ESL English as a Second Language Program | 第2言語として英語を学ぶコース。10~12時で開講される。費用は2時間で80ドル(約11,172円)。 |
アクティビティコース | 歴史や博物館、アイランドダンスなど、アクティビティとともに学習するコース。13~15時で開講される。 |
まとめ:グアム留学で英語を身に付けよう
日本から約3時間半で行くことができ、南国リゾートを満喫できるグアムは、留学先として高い人気を誇っています。グアムには短期や長期で参加できるスクールがあるので、英語を学びたい方は、ぜひグアムを選んでみてください♪