GLAM Editorial

2023.10.27(Fri)

今年こそ後悔しない!温活で寒い冬に備える簡単セルフケアを5つ紹介

「寒い季節はいくら温めても手足が冷える」

「からだが冷たくて、眠れない」

 

冬になると、このような悩みを抱える方が多いといわれています。

つらい冷え性に悩む方に「温活」によるセルフケア方法を紹介していきます。

 

1. 温活とは?

温活とは、からだを温めて基礎体温をあげ、体調不良などを改善することを意味します。

 

からだを温めるときにエアコンやストーブといった外からの力に頼らず自らの力で温めることで、健康維持するために適した体温を保てるようになります。

 

2. 温活の方法4つのケース

ここからは、日常生活にとりいれやすい温活の方法を4つご紹介します。

2-1. 朝におすすめの温活

朝の温活は、起きてすぐに「白湯(さゆ)」をゆっくり飲むようにしましょう。

 

白湯は水を一旦沸騰させた後で、50度程度まで冷ましたものです。

 

人は寝ているときにコップ1杯分の汗をかくため、朝起きたときにはからだが脱水状態になっていますが、白湯を飲むと内臓が温まり、からだの働きがよくなります。

 

また、朝日を浴びることで自律神経が整い体温調節ができるようになるので、朝起きたらすぐにカーテンを開けて日の光を浴びるのもいいでしょう。

2-2. 夜におすすめの温活

夜の温活は、38度~39度のぬるま湯に30分以上じっくりとつかり、入浴後2時間後に就寝するのが理想的です。

 

お湯の温度が40度を超すと交感神経が活発になり寝つきが悪くなってしまうこともあるため、できるだけぬるま湯につかるように心がけましょう。

 

炭酸ガス系の入浴剤を入れることで血管が拡張されてリラックス効果が高まります。

 

また、入浴中にふくらはぎを両手で包み込むように持ち、指で持ちあげるように軽く押しながらマッサージをすることで血流がよくなり、体温があがるといわれています。

2-3. 食事でできる温活

適度な量のアルコールを摂取したり、トウガラシやショウガを含む食事を摂ったりすることでからだの中から温めることもできます。

 

たとえば、ホットワインにシナモンパウダーを振った飲み物は、アルコールで血流をよくしつつ、シナモンで熱を与えてくれます。

 

刺激物を多く摂りすぎると胃が荒れてしまうので、食べ過ぎないように注意しましょう。

2-4. 運動でできる温活

家事をしながらのちょっとした運動で温活をすることもできます。

 

たとえば、家事をするときや歯磨きをするときに、つま先立ちをするだけでも自然とふくらはぎに筋肉がつき、冷えにくいからだになるでしょう。

 

筋肉量が多くなれば基礎代謝も高くなるため、温活に効果的です。

 

スキマ時間にスクワットやプランクなどの筋トレをするのもおすすめです。

 

3. 温活には漢方薬の服用もおすすめ!

寒がりや冷え性といった体質の改善には、運動する習慣をつけたり、食事の内容や入浴のタイミングに気をつけたりすることが大切です。

 

しかし、忙しく過ごしていると運動が難しかったり、食事を適当にすませてしまったり、入浴に時間をとれなかったりすることもあるでしょう。

 

そのような場合には、漢方薬を服用することで体質の改善を目指すのもおすすめです。

 

温活には、からだを温める作用に加えて、「胃腸の働きをよくして熱をつくりだす」「血流をよくして熱を巡らせる」「体内の水分のかたよりを調整して冷えを解消する」といった働きのある生薬を含む漢方薬を選びます。

 

<温活におすすめの漢方薬はこちら>

〇冷えやすく胃腸の調子に悩んでいる方

・六君子湯(りっくんしとう):長年の冷えで内臓が冷えている方におすすめです。胃腸の働きを整え、胃腸のトラブルを改善してくれます。(※1)

・大建中湯(だいけんちゅうとう):おなかを温め、腸の動きを回復します。おなかが冷えて痛み、腹部膨満感が気になる方におすすめです。(※2)

 

〇手や足といった末端部分の冷えに悩んでいる方

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):血流をよくしてからだを温める漢方薬です。水の代謝をよくしてむくみなども改善してくれます。(※3)

・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう):からだを温め、冷え性や冷えによる痛みを取り除きます。熱の産生を手助けしてくれます。(※4)

 

〇上半身はほてるものの、下半身の冷えに悩んでいる方

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):滞った血液の流れをよくすることで血行をよくしてくれます。(※5)

・温経湯(うんけいとう):上半身にこもった熱を冷ますことで、手足のほてりに働きかけます。(※6)

 

このように、温活をするには漢方薬の服用も効果的だといわれています。

 

一方、自分自身の体質や症状の原因に合わせた漢方薬を飲まないと、効果が出ないばかりか副作用に悩んでしまうこともあります。

自分自身で漢方薬を選ぶ自信がない方は、オンラインサービス「あんしん漢方」の利用がおすすめです。

 

漢方薬の専門家が個人に合った漢方薬を提案してくれるので、検討してください。

 

あんしん漢方

4. 温活で寒い冬を乗り切ろう!

毎年、冬になるとからだが冷えて困っているという方も、温活によって基礎体温をあげることで、からだの不調が改善することがあります。

 

自分の生活習慣にあった温活をとりいれて、寒い冬を乗り越えてくださいね。

 

参考URL

(※1)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ六君子湯エキス顆粒(医療用)」

https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8543

(※2)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ大建中湯エキス顆粒(医療用)」

https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8977

(※3)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ当帰芍薬散エキス顆粒(医療用)」

https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8228

(※4)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ当帰四逆加呉茱萸生姜湯エキス顆粒(医療用)」

https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8387

(※5)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ桂枝茯苓丸エキス顆粒(医療用)」

https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8232

(※6)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ温経湯エキス顆粒(医療用)」

https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=9076

 

<この記事を書いた人>

漢方

 

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

あんしん漢方(オンラインAI漢方)

 

 

 

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