安政4年創業の吉川弘文館から、東京国立博物館所蔵の名品を収載した新刊『近世やまと絵50選―江戸絵画の名品―』が発売されました。この図録は、平安時代から続くやまと絵の伝統と、江戸時代の絵師たちの作品を集めたものです。芸術の秋にふさわしい一冊をご紹介します。
江戸時代のやまと絵、その魅力とは?
やまと絵は、平安時代前期に成立し、約1000年にわたって日本の宮廷社会と密接に関わりながら発展してきました。『近世やまと絵50選』は、そんなやまと絵の伝統を継承し、江戸時代に活躍した絵師たちの作品を集めた図録です。
土佐派、住吉派、狩野派、琳派など、多様な流派の絵師たちが描いた、四季折々の風景や行事、物語を題材にした作品が収録されています。
この図録は、特に江戸時代のやまと絵に焦点を当てています。
地味と思われがちなこの時代のやまと絵ですが、実は個性豊かで趣深い作品が多く残されています。
尾形光琳、俵屋宗達、狩野探幽など、名高い絵師たちの代表作を含む50点の作品が、オールカラーで美しく再現されています。また、各作品の解説もわかりやすく記載されており、やまと絵の歴史や背景についても深く理解することができます。
書籍概要
編者 :東京国立博物館編体裁 :B5判・並製・カバー装・112頁・オールカラー
定価 :2,640円(税込)
ISBN:978-4-642-08438-3
販売ページ:http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b630509.html