デンマーク⼈はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか
著者: 針⾙有佳(はりかい ゆか)
出版社: PHP 研究所(PHP ビジネス新書)
発売⽇: 2023 年 11 ⽉ 16 ⽇
価格: 990 円(税込)
ページ数: 272 ページ
本書の概要
幸福度調査でトップ3常連国である「北欧の幸せな国」デンマークは、2022 年・2023 年と2年連続で「国際競争⼒ 1 位」に選ばれた。千葉県よりも⼈⼝の少ない北欧の国が、なぜ世界と肩を並べる ビジネス国に成⻑できたのか。
デンマーク在住の著者がビジネスパーソンを取材してわかったのが、その⽣産性の⾼さ。 DX を活⽤し、圧倒的スピードでプロジェクトをこなす⼀⽅で、午後4時に退社して家族との時間を過ごす。⾼い⽣産性とワークライフバランスを実現させる要因は、「ムリしない、させない」時間の使い⽅と職場の⼈間関係にあった。
デンマーク⼈は職場や家庭で⽣じる⼈間関係のイライラ・モヤモヤを⾃然なかたちで排除している。 本書は、国際競争⼒が2年連続1位でありながら、仕事への満⾜度も幸福度も⾼いデンマーク⼈の働き⽅・コミュニケーション⽅法・仕事やキャリアに対する考え⽅を明らかにし、⽇本⼈も使える楽しい「働き⽅」を提案する。現地のビジネスパーソンへの取材から働き⽅78のポイントを抽出、巻末には「デンマーク⼈から学ぶ『働き⽅のコツ』」リスト収録。
本書の内容
第1章 なぜ今、北欧のデンマークが世界から注⽬されるのか?
第2章 真の「タイパ」 ― ⼈⽣を存分に楽しむ「限りある時間」の創り⽅
第3章 ⽣産性を⽣む「⼈間関係」 ― 信頼ベースで任せる、任される
第4章 国際競争⼒を育む社会の「仕組み」 ― 転職前提のキャリア形成
本書の基本⽅針・特徴
1.データを裏付ける「現地レポート」
現地在住の強みを⽣かし、デンマーク企業で働くビジネスパーソンを取材。具体的なシチュエーショ
ンから理想的な働き⽅を描く。
2.デンマークと⽇本の共通点から「課題→解決」のヒントを提⽰
両国の共通課題に対して、問題解決のアプローチ⽅法の相違を浮き彫りにし、⽇本企業が抱える課題
の解決法をデンマークに学ぶ。
3.誰でもすぐに真似できる「デンマーク流・ビジネス TIPS」を収録
デンマークのビジネスパーソンが実践している働き⽅78のポイントを抽出。巻末付録「デンマーク
⼈から学ぶ『働き⽅のコツ』」(社員編・マネージャー編)収録。国際⽐較評論ではなく実務書とし
ての活⽤を促す。
想定読者
・働きがいを感じないビジネスパーソン、ワークライフバランスが課題の共働き世代
・欧⽶の労働市場を参考にしたいベンチャー経営者、社員
・⽇本の働き⽅や労働市場のあり⽅に問題意識を持つ⼈材開発・教育関係者
著者紹介
針⾙有佳(はりかい・ゆか) デンマーク⽂化研究家
デンマーク在住。1982 年⽣まれ。早稲⽥⼤学⼤学院社会科学研究科にてデンマークの労働市場政策『フレキシキュリティ・モデル』を研究して修⼠号取得。2009 年末にデンマーク移住後、13 年以上にわたってテレビ・ラジオ・新聞・雑誌・ウェブ等からデンマークの現地情報を発信。社会学的アプローチで社会を観察し、デンマーク語で現地の第⼀次情報にアクセスし、情報・世論・市⺠の声を届ける。執筆記事 400 以上、企業向けのレポート制作 300 以上。『北欧のあたたかな暮らし ⼩さな愉しみ』(共著・学研)、『アフターコロナのニュービジネス⼤全』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)等、書籍協⼒多数。『サタデーステーション』『ビートたけしの T V タックル』『ミヤネ屋』等に取材協⼒・出演。サントリーやパナソニックなどの企業向け講演のほか、時代に新⾵を吹き込むクリエイターのコンテンツ制作・PR サポートも⼿がける。