「最近、肌のハリがなくなってきた」
「もっと綺麗な肌になりたい!」
こういった悩みは、食生活を改善することで解消する可能性があります。
肌のハリを維持して美肌になる食生活をチェックしましょう。
1. 肌のハリを維持する食べ物は?
肌のハリを維持したい方におすすめの食べ物は、以下の3つです。
1-1. おすすめの栄養素1:タンパク質
肌のハリを維持するためには、タンパク質を摂取しましょう。
タンパク質には20種類のアミノ酸が含まれています。
肌の角層の天然保湿成分は、半分以上アミノ酸でできています。
つまり、アミノ酸を補うことで美肌を維持できるのです。
ただし、「ロイシン」や「イソロイシン」という必須アミノ酸は、体内で合成できないため食べ物から摂取する必要があります。
するめやパルメザンチーズ、焼きのりから摂取できますよ。
普段の間食や、食事のトッピングから摂取してくださいね。
1-2. おすすめの栄養素2:ビタミンE
ビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれ、肌の土台づくりや肌トラブル改善の効果が期待できます。
ビタミンEは血行を促進する作用を持つため、肌細胞に新鮮な酵素や栄養素を届け、美肌づくりに役立ちます。
さらに、新陳代謝を活性化するため、肌のターンオーバーを正常に保ってくれるんですよ。
また、ビタミンEは美肌づくりにだけ効果を発揮する栄養素ではありません。
血行不良を改善することで、肩こりや疲れ目の改善も期待できます。
カボチャやアボカドに多く含まれているので、普段から意識的に食べてくださいね。
1-3. おすすめの栄養素3:ミネラル
ミネラルのなかでもとくにおすすめしたいのが、亜鉛とマグネシウムです。
亜鉛は皮膚トラブルを予防する効果を持つといわれています。
また、マグネシウムはタンパク質の合成に関わり、美肌の維持に効果を発揮するでしょう。
これらのようなミネラルが不足すると肌のハリを失うだけではなく、骨粗しょう症や貧血といった病気になる可能性も高まるので、積極的に摂取しましょう。
亜鉛は牡蠣やチーズ、エビやカニに多く含まれています。
マグネシウムはアーモンドやほうれん草、じゃがいもやバナナから効率的に摂取できるでしょう。
とくにナッツ類は、栄養価が高いだけではなく、ミネラルの他にもビタミンや食物繊維が豊富に含まれている食材です。
肌のハリを維持するだけではなく、腸内環境を整えて肌荒れを防ぐ効果も期待できますよ。
2. 肌のハリを維持する食事術
肌のハリを維持するために、効果的な食事術について解説します。
2-1. 肌改善の栄養素を摂る最適なタイミングは?
肌のハリを維持するために、栄養素を摂るタイミングを気にする方も多いでしょう。
しかし、栄養素を摂るタイミングはそれほど重要ではありません。
タイミングを意識するのではなく、栄養バランスを意識しましょう。
1食ではなく、3食で栄養バランスのとれた食事をすることが大切です。
また、美肌づくりのためには便通改善も大切です。
食物繊維を意識的に摂り、便秘にならないようにしましょう。
朝食を抜かずにしっかり食べたり、適度な運動をしたりすることも大切ですよ。
2-2. 肌改善で覚えておきたい食べ合わせは?
美肌を目指す食生活では、食べ合わせも意識しましょう。
たとえば、タンパク質は摂取した一部がエネルギーとして使われてしまいます。
そのため、ご飯やパンといった糖質と一緒に食べるのがおすすめ。
そうすれば、糖質が優先的にエネルギーとして使われるため、タンパク質は筋肉や内臓、肌などを構成するタンパク質として消費されるでしょう。
ビタミンEは、ビタミンCと一緒に摂るのがおすすめです。
どちらのビタミンも抗酸化作用が強いので、相乗効果が期待できます。
さらに、ビタミンEは抗酸化力を発揮した後は酸化され効果を失いますが、ビタミンCは酸化されたビタミンEの抗酸化力を復活させる力があるといわれています。
肌の老化を防止するために、非常に大切な栄養素ですね。
ミネラルは、腸内で吸収されづらい栄養素だといわれています。
吸収率を高めるためには、乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌や、根菜に多く含まれる食物繊維を意識的に摂取しましょう。
そうすれば、ミネラルの吸収率も高まり、美肌づくりに役立ちますよ。
3. 食事と合わせて行うべき肌のハリを維持するセルフケア
食事の栄養バランスを意識するだけではなく、他の方法でも美肌を維持することが期待できます。
おすすめの3つの方法をチェックしましょう。
3-1. 睡眠時間の確保
美肌づくりのためには、睡眠時間の確保が重要です。
とくに、入眠後90分間は成長ホルモンの分泌が活発になり、肌の新陳代謝を活性化する時間帯。
その時間にぐっすりと眠れるように、睡眠環境を整えましょう。
寝る前にスマホを見ないようにしたり、日中に運動したりすることが大切ですよ。
睡眠不足になると、肌のターンオーバーが乱れて、肌荒れや乾燥といった肌トラブルの原因になります。
忙しくても、睡眠時間は確保してくださいね。
3-2. 正しいスキンケア
正しいスキンケアをすることも、美肌づくりのためには大切です。
潤いのある肌を維持するためには、角質層のバリア機能を整えることが重要。
バリア機能は肌の保湿によって整いますよ。
基礎化粧品をしっかり使い、潤いのある肌を維持しましょう。
また、バリア機能を維持するためには、外的刺激から肌の内部を守ることも重要です。
たとえば、紫外線は肌のバリア機能を弱めてターンオーバーを乱す一因になります。
日焼け止めや日傘を使い、普段から紫外線対策をしてくださいね。
3-3. 表情筋エクササイズ
表情筋を鍛えることも、美肌づくりには効果的。
表情筋を鍛えると表情が豊かになるだけではなく、ほうれい線や目の周りのシワ、頬のたるみが改善されやすくなります。
あご周りの筋肉を鍛えれば、フェイスラインの引き締め効果も期待できるでしょう。
表情筋を鍛えるためには、以下のトレーニングがおすすめです。
(1) 唇を突き出して外側にめくって、5秒間キープする
(2) 唇を口の中に巻き込んで、5秒間キープする
この運動を1日2セット×3回行うことで、口周りの表情筋を鍛えられますよ。
4. 肌のハリには漢方薬の服用もおすすめ!
食生活の改善や睡眠時間の確保によって、肌のハリを維持することはできるでしょう。
ただし、長期的に美肌を維持するためには、常に栄養バランスのとれた食事をして、しっかり眠らなければなりません。
ただ、毎日仕事や家事や趣味に忙しいと、なかなか生活習慣に気を配り続けることはできませんよね。
そこで、ハリのある肌を取り戻して美肌を維持するためには、漢方薬の服用もおすすめです。
漢方薬なら、飲むだけなので手軽に継続できます。
さらに、体質の改善も期待できるため、トラブルが起きづらい肌へのアプローチができるでしょう。
美肌づくりのためには、「血行を改善する」「肌に必要な栄養や潤いを届ける」「便通を改善し、腸内環境を整える」といったはたらきの漢方薬を選びましょう。
<美肌づくりにおすすめの漢方薬>
・桂枝茯苓丸加よく苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん):血行を改善して、肌の栄養不足を補うことで、シミやニキビなどの肌トラブルを改善します。(※1)
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):血流を改善することで、肌に栄養と潤いを届け、シミにはたらきかけます。(※2)
・麻子仁丸(ましにんがん):便秘傾向で、コロコロとした便が出る方におすすめです。腸を潤し、便通を改善します。(※3)
これらのような漢方薬を服用することで、栄養バランスの改善や睡眠時間の確保よりも効率的に美肌を目指すことができるでしょう。
ただし、漢方薬は自分の体質に合うものを服用しないと、思わぬ副作用に悩まされることがあります。
そこでおすすめなのが、「あんしん漢方」のサービス。
薬剤師が最新のAIを用いて最適な漢方薬を提案してくれるので、誰でも気軽に服用できますよ。
5. 肌のハリは日々の生活改善で維持しよう!
加齢や外部の刺激による肌のダメージは、日々の生活習慣によって改善できます。
普段から美肌づくりを意識した生活をして、年齢を重ねても素敵な肌を維持してくださいね。
参考URL
(※1)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ桂枝茯苓丸加よく苡仁エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=9254
(※2)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ当帰芍薬散エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8228
(※3)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ麻子仁丸エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=9157
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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