カルティエ ウーマンズ イニシアチブのアワードセレモニーが5月22日(水)中国・深圳にて開催され、2024年度の受賞者と2025年度のプログラム詳細が発表されました。
「Forces for Good」を体現する2024年度の受賞者
今年のカルティエ ウーマンズ イニシアチブのテーマ「Forces for Good(世界をよくする力)」は、多くの人々に扉を開き、より公正で公平な世界をつくろうとする同プログラムの理念を反映するとともに、世界に変革をもたらすために団結して行動することの重要性を訴えています。
カルティエ ウーマンズ イニシアチブ アワードセレモニーは、作家でジェンダー平等の推進に取り組むサンディ・トクスヴィグがホストを務め、浙江音楽学院舞踊学院による示唆に富んだパフォーマンスで幕を開けました。カルティエ ウーマンズ イニシアチブの今年のテーマを反映し、パフォーマンスは団結の力を痛烈に訴えかけました。
これに続き、カルティエ プレジデント&CEOのシリル・ヴィニュロンがトークに登壇しました。ヴィニュロンは、このチェンジメイカーたちの活気あるコミュニティが世界に相乗的なインパクトを生み出せるよう、継続的に支援できることはカルティエの誇りであると語り、「女性が輝けば、人類・社会全体が輝く」というメゾンの信念を改めて表明しました。
セレモニーには、スーパーモデル、起業家であり、慈善家のカーリー・クロスや、オリンピック飛込競技の金メダリストで公共福祉と環境保護の推進に取り組むグォ・ジンジンなど、著名なゲストも出席しました。変化を促す存在である彼女たちは、ジェンダー平等をそれぞれの視点から語り、誰もが自分の可能性を実現できるインクルーシブな社会の重要性を訴えました。
そして、2024年度のフェローに選ばれた起業家たちの、人に勇気を与える取り組みが紹介されました。彼女たちはクリエイティビティと起業家精神を併せ持ち、社会と環境の喫緊の課題に取り組んでいます。
セレモニーの最後に、各アワードの1位から3位の受賞者が発表されました。CWIのアワードは、9つのリージョナル アワードと、2つのテーマ別アワード(2021年創設の「サイエンス & テクノロジー パイオニア アワード」と2023年創設のダイバーシティ エクイティ & インクルージョン アワード」)の合計11のカテゴリーで構成されています。
会場は優れたリーダーや非営利組織や国際団体の代表など、協働し、行動することへの熱意に溢れた人々で埋め尽くされました。この夜にスポットライトが当てられた受賞者らと共に、彼女たちはそれぞれの「Forces for Good」を体現する存在として輝きを放っていました。そのクリエイティビティと意志の力は、次世代のための明るい未来への道を示しています。
2025年度 カルティエ ウーマンズ イニシアチブはインパクトに注力
2025年大阪・関西万博への「ウーマンズ パビリオン」出展に合わせ、5月22日に予定されている2025年度のカルティエ ウーマンズ イニシアチブは、事業が成功を収めた過去のフェローを称え、彼女たちが各分野でもたらした有意義で測定可能なインパクトを紹介します。
セレモニーでは、国連のSDGs(持続可能な開発目標)に基づく「Improving Lives(生活の向上)」「Preserving the Planet(地球の保護)」「Creating Opportunities(機会の創出)」のカテゴリーを設け、9名のインパクト起業家を表彰します。
2025年度のカルティエ ウーマンズ イニシアチブは、インパクト志向の企業を長期間支援し、その影響を拡大させることの重要性にフォーカスします。
また、強力な経済的支援(各アワードに10万USドル)とフェローのネットワークによる充実したサポートが起業家の育成に果たす役割にも光を当てます。
*2006年の創設以来、カルティエ ウーマンズ イニシアチブは拡大を続け、現在は9つのリージョナル アワードと、2つのテーマ別アワード「サイエンス & テクノロジー パイオニア アワード」(2021年創設)と「ダイバーシティ エクイティ & インクルージョン アワード」(2023年創設)からなる11のカテゴリーで構成されています。優れた審査員が各カテゴリーにつき上位3名を決定し、1位、2位、3位の受賞者には、それぞれ助成金10万USドル、6万USドル、3万USドルが授与されます。助成金に加え、受賞者は「フェロー」コミュニティに参加できます。起業家としての歩みをさらに支援するため、受賞者には個々のニーズに合わせたメンタリングとコーチング、メディア露出、ネットワーキングの機会、世界トップクラスのビジネススクール INSEADの教育コースが提供されます。
プログラムの詳細とフェローの紹介動画については、こちらをご覧ください。
https://www.cartierwomensinitiative.com
カルティエ ウーマンズ イニシアチブ – 2024年度受賞者
1位受賞者(11名)
· Latin America and the Caribbean: マレーネ・モレロ・スアレス、 ペルー、ELSA
· North America: ジュリア・テイラー、米国、GeekPack
· Europe: ミラ・ネイマス、英国、Biophilica
· Francophone Sub-Saharan Africa: イザベル・カマリザ、ルワンダ、Solid'Africa
· Anglophone and Lusophone Africa: ティティ・アデウシ、ナイジェリア、9ijakids
· Middle East and North Africa: サルマ・ブーガラーニ、モロッコ、GREEN WATECH
· East Asia: ジウォン・パク、韓国、SAIB
· South Asia and Central Asia: マンシ・ジェイン、インド、DigitalPaani
· Oceania: シムラン・コール、ニュージーランド、Girls That Invest
· Science & Technology Pioneer Award: リン・リム、シンガポール、NousQ
· Diversity, Equity & Inclusion Award: サドリエ・ギョレジェ、米国、BlindLook
2位受賞者(11名)
· Latin America and the Caribbean: イザベラ・ショシージ、ブラジル、Linus
· North America: ジェシカ・メノン、米国、Equilo
· Europe: アマイア・ロドリゲス、スペイン、Gravity Wave
· Francophone Sub-Saharan Africa: ジェシカ・ロング、セネガル、Maad
· Anglophone and Lusophone Africa: クレア・ヴァン・エンク、ケニア、Farm to Feed
· Middle East and North Africa: ラニア・ガーファー、エジプト、ADVA
· East Asia: エミリー・ユー、中国、Ginger Ah
· South Asia and Central Asia: アイラ・グハ、インド、Asan
· Oceania: アリソン・ハリントン、オーストラリア、Resparke
· Science & Technology Pioneer Award: ニーナ・グラヌッチ、フランス、Green Spot Technologies
· Diversity, Equity & Inclusion Award: アクシタ・サチデヴァ、インド、Trestle Labs
3位受賞者(11名)
· Latin America and the Caribbean: メルセデス・ビダール、コロンビア、Quipu
· North America: カイラ・ボールデン、カナダ、Wiz Kid Learning
· Europe: ローラ・ハーネット、英国、Seep
· Francophone Sub-Saharan Africa: ヴィクトリア・ムングティ、ルワンダ、HeptaPay
· Anglophone and Lusophone Africa: ジューン・ムチュク、ケニア、Plumbee
· Middle East and North Africa: シャヒラ・ユセフ、エジプト、Chitosan Egypt
· East Asia: シントン・ドゥ、中国、VoiceChanger
· South Asia and Central Asia: マリナ・チャン・ヴー、ベトナム、EQUO
· Oceania: フランシス・ビルバオ、オーストラリア、Mums Matter Psychology
· Science & Technology Pioneer Award: モニカ・トメツカ、スコットランド、ポーランド、uFraction8
· Diversity, Equity & Inclusion Award: エリカ・コール、米国、No Limbits