GLAM Editorial

2024.08.08(Thu)

低反発マットレスのデメリットとメリットは?高反発マットレスとの違いや選ぶ時のポイント・お手入れ方法を丁寧に解説!

 

今年の夏は特に暑く長いといわれます。この夏を乗り切るために十分な睡眠をしっかりとりたいところ。

 

質の良い睡眠のためには寝具にこだわることが大切です。


この記事では、低反発マットレスについてデメリットや実際の使い心地、どのような方に向いているのかなど多角的に解説します。


上手な使い方や低反発マットレスの選び方についても触れていますので、ぜひ参考になさってください。

 

 

低反発マットレスとは

 

低反発マットレスとは、その名称の通り「反発が低い」マットレスです。反発力の弱いスポンジ製の低反発ウレタンでできています。


かかった圧に対する跳ね返りが小さいので、体への衝撃が小さいのが特徴です。

 

そのため、低反発マットレスに横になると、ゆっくりと沈み込んで跳ね返ることなく体の形にフィットするので、包まれるような感覚で眠ることができます


体圧分散性が高いので、圧力がかかりやすい体幹だけに負担がかかるのを防ぐことができます。

 

低反発マットレスのデメリット

 

良質な睡眠をサポートする寝具として人気の低反発マットレスですが、デメリットが気になります。

低反発マットレスの短所についてみていきます。

 

柔らかすぎて寝返りしにくい

低反発マットレスの特徴はその柔らかさです。マットに沈み込むことで、体全体がマットに包まれたような感覚になります。

 

ですが、そのせいで寝姿勢を保つのが難しく寝返りしにくいのがデメリットです。


寝返りと睡眠の質には大きな関係があり、寝返りをすることで体温調節をしたり、体の負担の軽減や血流を促すといった効果があります。

 

低反発マットレスによって寝返りが妨げられると、これらがうまく行えなくなり、睡眠が浅くなったり、腰痛が生じることがあります。

 

洗えない

低反発マットレスのデメリットは水洗いやクリーニングができないことです。

 

量の程度は違えど誰でも睡眠中に汗をかきます。寝具を清潔に保つためにマットレスを洗いたいと思う人は多いのではないでしょうか。


低反発マットレスの素材である低反発ウレタンは、水にぬれると化学反応によって分解されるという特徴があります。

 

そんなことから、自分で洗濯したり、クリーニングすれば、中の素材がモロモロに崩れてしまいます。

 

汚れが気になるのであれば、その都度、拭き取るなどで対処してください。


一部のメーカーの低反発マットレスには、水洗いできるものがありますので、どうしても気になる方はそちらチェックしてみてもよいでしょう。

 

蒸れやすい

低反発マットレスは柔らかく、体にフィットするのが特徴です。そのため夏場は暑くて蒸れやすいのがデメリットです。

 

また、低反発マットレスの素材であるウレタンは通気性が良くないので、より暑く感じることもあります。

 


暑さが苦手な方は、通気性の良いマットレスを選ぶか、冷感寝具や通気性に優れたシーツを併用するなどで、蒸れを防いでください。

 

低反発マットレスのメリット

 

いくつかのデメリットを持つ低反発マットレスですが、人気があるのには訳があります。低反発マットレスを使用することのメリットについてみていきます。

 

体に沿うので安心感があって寝やすい

低反発マットレスの魅力は、その柔らかさにあります。

 

横になった体にフィットして包み込む感覚があり、安心感があって寝やすいのがそのメリットです。ゆっくりと体が静込み感じを好まれる方も多いよう。


柔らかさとさわり心地の良さが、低反発マットレスの大きな魅力です。

 

体への負担が少なく熟睡できる

低反発マットレスは、個々人の体型に自然にフィットしますので、その人なりの自然な形で眠ることができます。

 

また、かかった圧を分散することができるのも低反発マットレスのメリットです。

 

人間の体は部位によって重さが異なります。堅い場所に横たわれば、重たい部分に圧力が集中するため、腰など体幹部に負荷がかかります。

 

低反発マットレスであれば、体全体の圧を分散しますので、体の特定部分に負荷をかけすぎることなく休むことができます。

 

温かい

体にフィットして包み込むのが特徴の低反発マットレスは、それによって温かく眠ることができます。

 

ウレタン素材は熱を逃しにくいこともあって、冬でも暖かいのがメリットです。

 

寒さや冷えが気になる人には嬉しいメリットといえるでしょう。

 

低反発マットレスと高反発マットレスの違い

 

マットレスには低反発と高反発とがあって、それぞれに特徴があります。

 

名称の通り、低反発は反発が小さく、高反発は反発が大きいのが特徴で、かかった圧力に対する跳ね返りの強さを示しています

 

跳ね返りが小さい場合、上に何かを乗せると静かに沈み込んでいきますので、柔らかい感覚が得られます。

 

それに対して高反発はしっかり跳ね返してきますので、乗せたものをはじくような感覚です。

 

マットレスであれば、低反発が体を柔らかく包むのに対して、高反発は抵抗を持って押し返してきます。

 

低反発マットレスを選ぶのか、それとも高反発マットレスを選ぶのかは、寝心地といった好みはもちろん、体調や体型、そして体や睡眠の悩みに合わせて検討するのがおすすめです。

 

高反発マットレスのメリット

 

高反発マットレスのメリットのひとつは、体がしっかりと支えられて寝返りしやすいことです。

 

横になっても体が沈みませんので、体を簡単に動かすことができてラクに起き上がりができます。

 

寝返りや体を動かすときに余計な力がかかりませんので、腰への負担が軽減されます。

 

体との圧着面が低反発マットレスに比べて少ないので、熱がこもらず快適に眠れるのも特徴です。

 

また、高反発マットレスは、床に直置きして使うことができます。

 

ベッドフレームとベッドマットのセットに比べて、安価で高品質のものを購入できるのも特徴です。

 

ベッドフレームを置くスペースがなかったり、無駄を減らしてミニマムな暮らしをする方に向いています。

 

高反発マットレスのデメリット

 

高反発マットレスにはデメリットがあります。

 

ひとつめのデメリットは、低反発マットレスと同じく洗えないことです。

 

高反発マットレスの素材は、水に弱いウレタンですので、水洗いをするとボロボロになってしまいます。衛生面やカビ対策が必要です。

 

どうしても洗いたいという方は、メーカーによって水洗いできる高反発マットレスがありますのでそちらを検討してみてください。

 

高反発マットレスは、厚みがあってある程度の嵩があります。そのため、扱いが面倒と感じることがあります。

 

収納や廃棄の手間を重視する方はその点が問題になるかもしれません。

 

また、通気性の良さが高反発マットレスのメリットですが、裏を返せば保温性は低反発マットレスに比べて劣ります

 

低反発マットレスと高反発マットレスのどちらを選ぶべきか

 

寝具選びは、イメージや好みだけでなく、自分に合ったものを選ぶことで良質で快適な睡眠につながります。

 

低反発または高反発のどちらを選んだ方がよいかについてみていきます。

 

低反発マットレスを選んだほうがいい人

低反発マットレスの特徴は柔らかいことです。自然な姿勢を保って包まれるような寝心地を求める方に適しています。

 

体の圧が分散されて緊張感なく眠ることができますので、目覚めたときの肩や腰の痛みに悩む方にはおすすめです。

 

横向きに寝ても、相応にフィットしますので、ラクに眠りにつけます。

 

低反発マットレスは体重が重い方は沈みすぎと感じることがありますので、どちらかといえば、体重の軽い方に向いています

 

低反発マットレスであれば、現在使用しているベッドや布団にひいてすぐに使えますので、気軽に眠りの環境を変えたい方にも便利です。

 

高反発マットレスを選んだ方がいい人

ある程度の堅さを好む方には高反発マットレスが向いています。寝返りが多い方や、睡眠前後の体の動きをラクにしたい方は高反発マットレスを選ぶと良いでしょう

 

高反発マットレスには適度な反発があって、圧力を分散しますので、腰痛のある方に適しています

 

体との適度な間隔を保つことができ、通気性がありますので暑がりの方にも向いています。

 

ベッドフレームを使用せずシンプルに寝具を揃えたい方にもおすすめです。

 

低反発マットレスを選ぶときに気をつけること

 

いざ低反発マットレスを購入すると決めても、メーカーや仕様はいろいろあって、何を基準に選ぶか迷ってしまいます。

 

こちらでは、低反発マットレスを選ぶときに気をつけることと、チェックポイントについて解説します。

 

形状と使い方について

低反発マットレスには様々な厚みのものがあります。それ単体で使用するなら10センチ程度以上の厚みのものがおすすめです。

 

すでにあるベッドマットや敷き布団に重ねて使用するのであれば、薄いもので対応出来ます。

 

ある程度体重がある方は、耐久性の観点から、相応の厚みがある方がよいでしょう。


マットレスをひきっぱなしにせず、使用時以外は収納しておきたい方や、お客様用に準備するのであれば、折りたためるものが便利です。

 

マットレスのサイズによって、折りたたんだ時の大きさが異なりますので、収納場所が決まっている場合は、しっかり確認して購入してください。

 

通気性と扱いやすさ

低反発マットレスのデメリットは、通気性が低く熱がこもりやすいことです。それによって、眠るときに暑く感じたり、カビの発生など衛生面での問題につながります。

 

カバーにメッシュ生地を採用しているものや、多孔構造と呼ばれる通気口をしっかり確保したものを選ぶことで、通気性が保たれます。

 

抗菌・防臭効果を施したカバーが使われていれば、衛生面でも安心です。

 

通常の低反発マットレスは水洗いやクリーニングできませんので、希望するのであれば、それに対応したものを選ぶようにしてください。

 

耐久性

低反発マットレスは、柔らかいため、へたりやすいという特徴があります。

 

マットレスの耐久性は、素材であるウレタンの密度によって決まりますので、耐久性を求めるなら密度の高いものを選びましょう。

 

マットレスの密度はD(デニール)で表されます。30デニール以上で3層以上のものが安心です。

 

特に体重の重い方は、デニールの高いものを選んでおくとよいでしょう。

 

実際の使い心地

使い勝手は自分にしかわかりません。口コミや、メーカーの言葉を参考にしながら、まずは自分でその使い心地を検証してみることが大切です

 

実店舗に出向いて、直接触れてみると安心です。通販で購入するのであれば、返品保証のあるものを利用してもよいでしょう。

 

いずれにしても、自分が快適と感じる低反発マットレスを選ぶことが大切です。

 

低反発マットレスの耐久年数

 

低反発マットレスの寿命は残念ながら長くはありません。

 

品質の低いものであれば1年程度、高品質のものでは5年程度とされますが、平均的には2~3年がその寿命です。

 

低反発マットレスがへたってくると、伸びてしまったりへこんだりしてきます。

 

そのまま使用していると、腰痛や肩こりの要因になることも。

 

何より、快適な睡眠がとれなくなりますので、寿命を感じたらできるだけ速やかに交換するのが望ましいでしょう。

 

一度ダメになった低反発マットレスを復活させることはできません。できるだけ長持ちさせたいのであれば、普段のこまめなお手入れが必要です。

 

低反発マットレスを長持ちさせるお手入れ方法

 

低反発マットレスの寿命は長くありませんが、お手入れをしっかり行い正しく使用することで、耐久年数の限り快適に使うことができます。

 

長持ちさせるためのお手入れ方法についてみていきます。

 

敷きパッドの利用

低反発マットレスの素材であるウレタンは水に弱い素材です。汗や湿気で水分を含むと劣化しやすくカビの原因にもなります。

 

敷きパッドでそれを防ぐことで、マットレスを保護することができます。

 

ベッドパットと合わせて、マットレスの下に除湿・防ダニシートをひくのもおすすめです。


お子さんが使用するなどでおねしょの心配がある場合は、給水シートをひいて工夫すると安心です。

 

定期的に向きを変える

低反発マットレスは、圧がかかる場所から劣化していきます。体幹など体の重たい部分や、就寝中の動きによって、マットレスの同じ場所に負担がかかれば、そこから傷んでいきます。

 

マットレスの負荷を分散するために、定期的にマットの上下を交換しましょう。

 

向きを入れ替えながら使用することでマットレスのヨレや偏りが軽減されますので、長持ちにつながります。

 

陰干しと専用ケースの洗濯

低反発マットレスは、水分をできるだけ取り除くことが大切です。ただし、直射日光の紫外線は、ウレタンの劣化を早めるので、陰干しがおすすめです。

 

日の当たらない風通しの良い場所に干してしっかり水分を取り除いてください。

 

また、低反発マットレスそのものを洗うことはできませんが、通常の専用カバーは洗濯ができます。

 

洗濯表示を確認の上、定期的に洗濯することで、ダニやカビの予防になり、本体マットレスの劣化予防にもつながります。

 

まとめ:低反発マットレスを上手に選んで快適な睡眠を

 

低反発マットレスについて、そのデメリットとメリット、選び方やお手入れ方法について解説しました。

 

健康的な生活に良質な睡眠は不可欠です。そのためには自分に合った寝具を使うことが大切です。

 

低反発マットレスには特徴があり、それに沿った選び方、お手入れをすることでより良い睡眠環境が守られます。

 

人生の3分の1を占めるという睡眠時間。快適な低反発マットレスで、良い睡眠をしっかりとって、暑い夏を乗り切ってください。

 

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