GLAM Editorial

2025.01.19(Sun)

彼女が激高した夜、僕は結婚をためらってしまった

彼女が激高した夜、僕は結婚をためらってしまった

「将来の話」に踏み込めず迎えたクリスマス


僕は30代前半のAといいます。同い年の彼女と付き合って2年半。


そろそろ結婚を意識するタイミングではありましたが、仕事が忙しいこともあって、正直、同棲や引っ越しなど面倒に感じてしまい曖昧なまま過ごしていました。


そんな僕たちに転機が訪れたのは、12月――彼女の誕生日とクリスマスが重なる時期です。


記念日に向けて一緒に過ごす予定を話していたとき、「私との将来、どう考えてるの?」と真剣な表情で迫られました。


焦った僕は、その場の勢いで「今は無理」と言ってしまったんです。


すると彼女は、大きな声で怒鳴り、テーブルに置いてあった小物を次々と投げつけ、最後には「婚約不履行で訴える」とまで言い放ちました。


あのときの彼女の表情は鬼気迫るものがあり、僕は本当に怖くなってしまったんです。まるで刃物でも持ち出されるのではないかと思うほどでした。


初めて見る“狂気”に戸惑う僕の本音


もちろん、彼女を追い詰めるような発言をした僕にも責任はあります。


だけど、激高したときの彼女の姿は、僕が知っている普段のやさしくて穏やかな彼女とはまるで別人。


初めて見るその“狂気”に正直、トラウマになってしまいました。


あとで互いに謝罪し合い、一応は話し合いがついたのですが、僕の胸の中には「もし今後また同じような場面が起きたらどうしよう」という不安が残っているんです。


彼女は結婚を望んでいるし、僕も彼女のことは決して嫌いではありません。


むしろ好きな気持ちがあるからこそ、結婚に踏み切れないでいる自分が歯がゆいというか、情けないというか……。


平穏を求める僕が抱える“結婚への揺らぎ”


「結婚生活には修羅場がつきもの」とは聞きますが、僕は争いごとや暴力的な空気が苦手で、平穏に暮らしたいタイプ。


彼女も別れたいとは言っておらず、「あなたの態度次第」と匂わせる感じなのです。


でも「怒らせた側が100%悪い」みたいな考え方は、僕にはどうしても腑に落ちません。


こんな不安を抱えたまま結婚して大丈夫なのか。


ほかのカップルも、似たような修羅場を乗り越えて強い絆を築いているのかもしれません。


けれど、あの激しい怒りをもう一度見てしまったら、自分はどうなるのだろう――。


そう考えると、結婚という一大決断に踏み込む覚悟が揺らいでしまうのです。


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