知らされなかった“長い付き合い”に感じる裏切り
彼氏がいることすら教えてくれなかったなんて――」。
10年来の友達が実は長年付き合っている相手からプロポーズされ、開業医の家庭に嫁ぐことになったと、共通の友達から知らされた瞬間、私(20代後半女性)はショックで言葉を失いました。
年に数回は会っていたのに、なぜ隠していたの?
ほかの同級生には紹介しているのに、私だけが蚊帳の外に置かれていたのが腹立たしくて仕方ありません。
“不釣り合い”に思えるカップルへの苛立ち
彼女は物静かで自分のことをほとんど話さないタイプ。
世間知らずなところもあって、かつては「え、それ大丈夫?」と思うような変な男に引っかかることもありました。
だからこそ、突然“誠実で優しい医者の婚約者”をゲットしたという事実が受け入れがたいのです。
しかも相手は実家が開業医で裕福、彼女も地主の家の娘で学歴も仕事も安定――
そんなふうに外から見れば完璧な組み合わせに思えて、私の中の嫉妬とイライラは増すばかり。
“格差”を痛感する苦しみ
「大して可愛くないのに、なんであの子がこんなに条件のいい相手を見つけられるの?」
正直、私はどこかで「私のほうがずっと魅力的」と思い込んでいたのかもしれません。
しかし彼女は彼女なりの魅力を持っていて、婚約者はそうした内面を認め、大切にしたかったのかもしれない……。
頭では理解できるはずなのに、“不公平感”が拭えず、私の心に渦巻くイライラは収まりません。
湧き上がる嫉妬にどう向き合う?
1週間以上も体調が悪くなるほどの苛立ちは、自分自身が抱えるコンプレックスや焦りが原因なのかもしれません。
彼女が幸せを手にすることで、自分だけが取り残されたように感じる――
それは「友達を祝福したい気持ち」と「自分が幸せになれない苦しさ」がせめぎ合っている証拠でもあるのでしょう。
「どうして彼女ばかりがうまくいくの?」
一方で本心を見つめれば、もしかしたら羨ましいだけなのかもしれません。
どうしても気持ちが収まらないなら、一度素直に「寂しかった」「正直、嫉妬している」と書き出してみるのも手。
自分が何に傷ついているのかを整理すれば、少しだけ冷静になれるかもしれません。
完璧に見える彼女も、他人には言えない悩みや努力を重ねていたのかもしれない――
そう思うだけで、わだかまりが軽くなることもあります。
今はまだ祝福できない気持ちを抱えつつも、時間をかけて乗り越えていけたら、いずれ本当の意味で“友達”に戻れると信じたいのです。