GLAM Editorial

2025.02.15(Sat)

2025年は3月29日 “ニュピ”の良さをしっかり堪能できるおすすめリゾート (後編)

 

前編では、ニュピとオゴオゴとは何か?また、この特別な日の過ごし方を紹介しました。しかしながら観光客の方たちはどうやってニュピを過ごすでしょうか?

 

外国人観光客も例外ではなく、ニュピの約束事に従わないといけません。宿泊施設の敷地内から出るのは禁止。大声を出したり騒ぐのもだめ、夜は最小限度の灯りのみで過ごします。

 

こう書いてしまうと息苦しく思われる方もいるかもしれませんが、想像してみてください。バイクや車の騒音は一切なく、鳥のさえずりや虫が鳴く声、波の音、川のせせらぎなど自然の音しか聞こえてこないというのは実はすごく貴重な体験。

 

出かけられないからこそ、ホテルでゆっくり身体を休めたり、自分に向き合う時間を持ったりと普通の観光旅行ではできない体験ができます。気になる食事ですが、ほとんどのホテルではニュピに備えて用意されていますのでご安心を。

 

ただし宿泊施設によっては、食事が含まれていない、ホテル内にレストランがないなどのケースもありますので事前に確認しましょう。その場合は食料品の買い出しが必要です。

 

ホテル敷地内でオゴオゴパレードの体験ができる!ジンバランのアヤナリゾート

さて、私は既に何度もオゴオゴをぜひ観てほしいと書いていますが、在住者にはカンタンなことでも、外国人観光客の方たちにとってはちょっとハードルが高いと思われるかもしれません。

 

なぜなら、ホテルの前をオゴオゴが通過するなら良いですが、そうでなければオゴオゴが通るポイントまで出かけないといけませんし、あまり遠いと交通機関がストップし、あちこち通行止めをしているため、ホテルに戻れなくなる可能性も。また、多くの人でごった返している通りは混沌とした状態でスリやひったくりがいないとも限らず少なからず注意が必要です。

 

しかし、そんな心配をしないで、気軽にオゴオゴパレードが楽しめるホテルがあります。ジンバラン湾に面した崖の上にあるラグジュアリーエステート“アヤナリゾート”です。こちらではニュピの前日に広大な敷地内でオゴオゴパレードが催されます。しかもなかなか立派なオゴオゴが数体登場し、ゲストは一緒にパレードに参加することができます。特に小さなお子様連れのゲストは安心して家族一緒にオゴオゴ体験ができるのでおススメです。

 

 ※5つ星統合型リゾート アヤナ リゾート:https://www.ayana.com/ja/bali/ayana-resort/

 

 

 

こちらのリゾートではニュピ当日も、ニュピを尊重しつつ、滞在をゆっくり楽しめるよういろいろ配慮されています。例えば海沿いのレストランは休業していますが、館内の方では通常通り利用が可能。

 

お部屋では最小限の明かりは確保できますので暗闇になることはありません。また、夜にはお部屋からはもちろん敷地内からでしたら、どこからでも満天の星空を眺めることができます。周りが暗いからこそ星の輝きが一層増して見えるその情景は自然が作り出すスターシアターです。

 

 

バリ島独特の“ニュピ”をテーマに作られた唯一無二の美術館 “サカ・ミュージアム”

アヤナリゾート内には、2024年にオープンしたサカ・ミュージアムがあります。名前のサカは、バリの暦であるサカ暦が由来で、バリ・ヒンドゥー教の最もユニークなセレモニーである“ニュピ”をテーマにした、バリ島はもちろん世界中でもここだけしかない美術館です。

 

バリ・ヒンドゥー教は、色鮮やかなお供物、煌びやかな民族衣装、神に捧げる奉納の舞など、世界からやってくるツーリストを魅了していますが、儀式が終わればそれらはカタチに残ることはありません。オゴオゴも同じく、最終的にはそのほとんどが壊され燃やされます。

 

サカ美術館は、世界各国から訪れるゲストにそんなバリ島の文化と芸術を紹介できる、そしてそれはバリ島の文化遺産の保存と継承につながるという大きな志を持って誕生しました。リゾートの枠を超えた思いが伝わってくる素敵なミュージアムです。  

 

※バリの文化遺産を鑑賞する美術館 サカ美術館:https://www.ayana.com/ja/bali/experiences/saka-museum/

 

 

3階建ての近代的な美しい外観の美術館は、1階には歴史紹介スペース、バリの芸術や文化に関する貴重な書籍が置かれているライブラリー、工芸品などが並ぶショップ、オゴオゴ制作に関するドキュメンタリーが観られる上映室などがあります。また、2階にはオゴオゴの作家紹介やハイレベルで巨大なオゴオゴが展示されています。もっとバリの文化について知りたい、レベルの高いオゴオゴを間近で観てみたいという方などはとても興味深い施設だと思います。

 

まとめ

バリ・ヒンドゥー教の式事のほとんどはウク暦に基づいていて、その周期は210日と早いのですが、ニュピはサカ暦のため、毎年大体3月に巡ってきます。3月が近づくと「そろそろニュピだな〜」といつも思いますが、どんどん変わっていく現代において、いつの時代も変わらないニュピはとても貴重。タイムスリップをしにニュピのバリ島へぜひお越しください。

 

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