
育休から復帰。でも、そこに待っていたのは“現実”だった
私は30代の会社員です。
2人目の子どもが生まれたことをきっかけに、思い切って育児休業を取得しました。
周囲の男性社員からは驚かれましたが、「家族との時間を大切にしたい」と思っての決断でした。
もちろん、不安はありました。けれど、それ以上に妻と子どもたちのそばにいたいという気持ちが強かったのです。
しかし──育休からの復帰直後、私は現実の厳しさに直面しました。
まさかの“減給”…手取り20万円を下回るなんて
会社に戻ってみると、配置転換と同時に給与もダウン。
手取りを確認してみると、なんと20万円を切っていました。
正直、ショックでした。
住宅ローン、食費、保育園代、光熱費……子ども2人を育てながら、20万円以下でどう生活しろというのでしょうか。
「育休を取ったことを後悔しろってこと?」
「男が家事や育児に関わると、損をする社会なのか?」
そう感じずにはいられませんでした。
“理想”と“現実”のギャップに押しつぶされそう
育休を取ったとき、周りからは「いいパパだね」と褒められました。
SNSでも、男性の育休取得は「もっと増えるべき」と賞賛される風潮があります。
でも、実際はどうでしょうか?
復帰すれば元のポジションには戻れず、給料は減り、キャリアにもマイナス評価がつく。
家庭では「もっと稼いで」と言われ、職場でも「抜けたぶんは埋めてくれ」とプレッシャー。
“理想のパパ像”に近づこうとしただけなのに、こんなにも厳しい現実が待っているなんて…。
それでも、あの時間はかけがえなかった
とはいえ、子どもと過ごした育休期間は、人生の中で一番濃くて温かい時間だったのも事実です。
初めて寝返りをした瞬間、泣き止ませに成功した夜、家族3人で昼寝した休日…。
あの時間は、どんな金額にも変えられません。
でも、その“代償”がこんなにも大きいのなら、次に育休を取る男性はもっと減ってしまうんじゃないかと心配になります。
このままでいいのか、社会。俺の未来。
今、私たち家族は節約しながら何とか生活しています。
でも正直、このままでは限界です。
子どもたちには、我慢させたくない。
未来の選択肢を狭めたくない。
育休は取ってよかった。けれど、取ったあとが地獄だった。
これが今の私の本音です。
同じような経験をされた方、いませんか?
給料が減っても「取ってよかった」と思える社会に、いつかなれるのでしょうか。
20万円以下で家族を養えって…ほんと、無理がありますよね?