
結婚式や出産などのお祝いの席で、ご祝儀を包むご祝儀袋は欠かせないアイテムですよね。
でも、ご祝儀袋ってどこで買えばいいの?コンビニや100均だと失礼かしら?と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
特に近年では、結婚式のスタイルも多様化しており、従来の形式的なものから、よりカジュアルなパーティー形式まで、様々な形があります。それに伴い、ご祝儀袋の選び方も柔軟に考える必要が出てきています。
ご祝儀袋選びには、一定のマナーやルールがあります。熨斗や水引の種類、相手との関係性に合わせたデザイン選びなど、TPOをわきまえることが大切。ただ、ちょっとした工夫とコツをつかめば、どこで買ったご祝儀袋でも大丈夫なんです。
そこで今回は、ご祝儀袋の選び方のポイントから、購入できる場所の特徴、マナーまで、ご祝儀袋にまつわる知識を幅広くご紹介します。
この記事を読めば、もうご祝儀袋選びに迷うことはありません!ぜひ参考にして、相手に喜ばれるご祝儀袋を贈ってくださいね。
目次
ご祝儀袋の選び方のポイント

ご祝儀袋を選ぶ際には、いくつかのポイントを抑えておくことが大切です。ここでは、ご祝儀袋選びの基本ルールと、シーンに合わせた選び方をご紹介します。
基本のルール:熨斗、水引、デザインを確認
ご祝儀袋選びの基本は、 熨斗(のし)、水引、デザインの3点 を確認することです。
熨斗は、お祝いの席にふさわしい「結びきり」や「蝶結び」を選びましょう。水引は、金銀や紅白の10本がスタンダードです。
特に、熨斗の種類には深い意味が込められています。「結びきり」は、二度と結び直す必要がない、つまり一生に一度の慶事に使用されます。
結婚式や出産祝いがこれにあたります。一方、「蝶結び」は結び直しができる形で、何度でもお祝いする機会がある場合に使用します。昇進祝いや新築祝いなどが該当します。
デザインは、式の雰囲気や相手との関係性に合わせて選ぶのがポイント。上品な和柄や、シンプルな無地など、TPOを考えて決めると良いでしょう。ご祝儀袋選びの基本ルールを抑えておけば、失礼のない選択ができます。
カジュアルな式や友人への祝儀袋選び
親しい友人の結婚式など、カジュアルな席では少し自由にご祝儀袋を選ぶことができます。 おしゃれな洋風デザインや、ポップな柄物 など、式の雰囲気に合わせて選ぶのもアリでしょう。
ただし、あまりふざけすぎたデザインは避けるのが無難です。水引や熨斗の基本ルールは守りつつ、さりげなくセンスの良さをアピールできるご祝儀袋を選びたいですね。相手を思いやる心を大切に、祝儀袋選びを楽しみましょう。
ご祝儀袋の金額に合わせたデザインの選び方
ご祝儀の金額に合わせて、ご祝儀袋のグレードを選ぶのもマナーのひとつです。
高額な祝儀には、上品で豪華なデザイン を選ぶと良いでしょう。金の水引や、高級感のある和紙を使ったご祝儀袋がおすすめです。
一方、少額の場合は、シンプルで清楚なデザインを選ぶのがベター。白や薄いピンクの水引、上品な小紋柄など、品よく控えめなご祝儀袋を選びましょう。金額に見合ったご祝儀袋選びで、相手への心遣いを示すことができます。
相手との関係性を考えたご祝儀袋選び
相手との関係性もご祝儀袋選びの重要なポイントです。目上の方や、あまり親しくない人へは、 改まった雰囲気の和風デザイン を選ぶのが無難でしょう。
上品な金銀の水引や、シックな色合いの袋がおすすめです。
友人や同僚など、親しい間柄の場合は、多少遊び心のあるデザインでもOK。ただし、相手の好みを考えることを忘れずに。
相手のセンスを思い浮かべながら、ご祝儀袋選びを楽しむと良いですね。ひと手間加えた心遣いが、きっと相手に伝わるはずです。
ご祝儀袋が買える場所と特徴
結婚式や出産など、お祝いの席でご祝儀を贈る際に欠かせないのがご祝儀袋。そこで、ご祝儀袋が購入できる場所とその特徴について詳しく見ていきましょう。
コンビニ:手軽だが種類は限定的
ご祝儀袋を急遽用意する必要がある場合、最も手軽に購入できるのがコンビニです。ファミリーマートやセブンイレブンなどの大手コンビニチェーンでは、文具コーナーにご祝儀袋が置かれています。
ただし、コンビニで取り扱われているご祝儀袋のデザインは、シンプルで無難なものが主流です。
種類や柄のバリエーションは限られているため、こだわりがある方にはやや物足りないかもしれません。 とはいえ、緊急時の便利な選択肢として覚えておくと良いでしょう。
100均:コスパ抜群でデザインも豊富
ご祝儀袋を安く抑えたい方におすすめなのが、ダイソーやセリア、キャンドゥなどの100円ショップ。驚くほどリーズナブルな価格で、素敵なご祝儀袋が手に入ります。
最近の100均では、 江戸小紋柄や水彩画タッチの和風デザイン、シックでモダンな洋風デザインなど、バリエーション豊かなご祝儀袋が揃っています。 品質面でも、一般的な文具店と遜色ない商品が増えてきました。
ただし、店舗によって品揃えやクオリティにばらつきがあるの 。事前に近くの店舗をチェックしておくのがおすすめです。
スーパーやホームセンター:店舗規模で選択肢が変わる
日常の買い物先であるスーパーやホームセンターでも、ご祝儀袋を取り扱っています。ただ、売り場の広さや品揃えは店舗規模によってまちまちです。
比較的小さめの店舗では、シンプルで無難なデザインのご祝儀袋が数種類並んでいる程度。
一方、大型ショッピングモールのスーパーや、イオンモールなどのホームセンター内にあるスーパーでは、 ご祝儀袋の種類が豊富なことも。 デザイン性の高いご祝儀袋を探すなら、大型店舗を狙うのが賢明です。
文房具店・雑貨店:おしゃれで多彩なデザインあり
ご祝儀袋選びにこだわりたいなら、文房具専門店や雑貨店がおすすめ。TSUTAYAなどに併設された文具店や、東急ハンズ、ロフトといった大型雑貨店には、ユニークで魅力的なご祝儀袋が勢揃いしています。
特に雑貨店は種類が豊富で、 高額用や目上の方向けの豪華なデザイン、遊び心満載のキュートなデザインまで、実に様々。
さらに、ご祝儀袋と一緒に使う袱紗(ふくさ)(ご祝儀やお香典を包むのし袋・金封を包む布のこと)まで揃えられるのが嬉しいポイントです。
これらの専門店では、季節に応じた特別なデザインや、伝統的な和紙を使用した高級感のある商品なども取り扱っています。
また、店員さんが熨斗の種類や水引の色の意味まで詳しく説明してくれることも多く、初めての方でも安心して選ぶことができます。
ネット通販:豊富な品揃えと即日配送が魅力
近くの店舗で希望のご祝儀袋が見つからない場合は、ネット通販も頼りになります。楽天市場やAmazonなどの大手通販サイトでは、実店舗以上の豊富な品揃えを誇ります。
デザインやカラー、素材のバリエーションが広いため、自分好みの一品を見つけやすいのが魅力。 また、即日配送に対応しているショップもあるので、急ぎの場合にも便利です。
ただし、実物を手にとって確認できないのがネット通販の欠点。口コミやレビューをしっかりチェックして、失敗のないご祝儀袋選びを心がけましょう。
ご祝儀袋の基本的なマナーと注意点

ご祝儀袋を選ぶ際には、いくつかの基本的なマナーや注意点に気を付ける必要があります。
ここでは、そんなご祝儀袋の正しい扱い方についてご紹介します。
新札の用意と折り方
ご祝儀袋に入れるお札は、必ず新札を用意しましょう。銀行で新札を指定して両替してもらうのが一般的です。お札の向きは、中袋に入れる際に肖像画が表面に来るように揃えます。
また、お札の肖像画が袋の上側に来るように入れるのがマナーです。
上包みの裏面は、下からの折り返しが上になるように包むことで、美しい仕上がりになります。 新札を正しい向きで丁寧に折ることが、ご祝儀袋を贈る第一歩なのです。
表書きと中袋の正しい書き方
ご祝儀袋の表書きは、筆や濃い筆ペンで太めに書くのが基本です。「寿」などのお祝いの文字より少し小さめに、自分のフルネームを記入します。連名の場合は、最大で3名まで揃えて書くようにしましょう。
中袋には、表面にご祝儀の金額を「金参萬円」というように大字で記載します。
裏面の左下には、自分の住所と名前を忘れずに書き添えましょう。 正しい表書きと中袋の記入は、お祝いの品格を高めるポイントです。
袱紗に入れて丁重に渡すこと
ご祝儀袋は、そのまま持ち歩くのではなく、袱紗(ふくさ)に入れて持ち運ぶのがマナーです。式場の受付で、袱紗ごとご祝儀袋を渡すのが一般的な方法です。
その際は、相手に向けて文字が揃うように置き、「おめでとうございます」などのお祝いの言葉を添えると丁寧でしょう。
袱紗(ふくさ)に包んでご祝儀袋を渡すひと手間が、相手への心遣いを感じさせます。マナーを守ることで祝意がしっかり伝わる
一見些細に思えるご祝儀袋のマナーですが、それを丁寧に守ることで、お祝いの気持ちが相手にしっかりと伝わるのです。
多少の手間暇をかけても、きちんとしたご祝儀袋を用意することを心がけましょう。 ご祝儀袋へのこだわりが、相手への感謝と祝福の心を表すのです。
まとめ
ご祝儀袋選びのポイントは、熨斗や水引の種類、相手との関係性に合わせたデザイン選びです。基本ルールを抑えつつ、TPOを考慮することが大切。
カジュアルな式では、おしゃれな洋風デザインもアリですが、ふざけすぎないよう注意しましょう。
ご祝儀袋が購入できる場所は、コンビニ、100均、スーパー、文房具店・雑貨店、ネット通販など様々。コンビニは手軽だが種類が限られ、100均はコスパ抜群で意外と品揃えが豊富です。
こだわりたい方は、文房具店や雑貨店、ネット通販がおすすめです。
ご祝儀袋の基本マナーとして、新札を用意し、お札の向きを揃えて中袋に入れること、表書きは筆ペンで丁寧に記入することが大切。
袱紗に包んで丁重に渡すのもマナーのひとつです。一見面倒に感じるかもしれませんが、マナーを守ることでお祝いの気持ちがしっかり伝わります。
また、ご祝儀袋の選び方は、時代とともに少しずつ変化しています。伝統的なマナーを大切にしながらも、現代のライフスタイルに合わせた柔軟な対応が求められています。
例えば、オンライン結婚式や少人数での挙式など、新しい形式の慶事も増えてきており、それに応じたご祝儀袋の選び方も考える必要があります。
どんな場合でも、相手を思いやる気持ちを第一に考え、心のこもった贈り物となるよう心がけましょう。
また、環境への配慮から、再生紙を使用したエコフレンドリーなご祝儀袋や、伝統工芸の技法を現代的にアレンジしたデザインなど、新しい価値観を反映した商品も登場しています。
ベストなご祝儀を選ぶことで、ひと手間加えた心遣いが、相手に伝わることでしょう。