藤井麻未

2015.02.12(Thu)

自分好みの旅をつくるために~旅本の選び方~

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旅先を選び、テーマを決め、そして旅を組み立ててゆくプロセスには、やはり参考とすべき旅本が不可欠です。そこで、今回は私がいつも旅のインスピレーションを得る上で愛読している旅本を5つのジャンルに分けてご紹介しようと思います。

1.TRANSIT/講談社 ~個性派~

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photo by: http://urx2.nu/hgIG

TRANSITは、ありきたりではない旅の参考にする上で非常に参考になります。扱う国や地域が個性的であるばかりではなく、メジャーな場所もユニークな切り口で紹介してくれています。また、社会的、文化的背景にも深く言及しているため単なるガイドブック的な情報収集に留まらず、様々な角度からインスピレーションを与えてくれます。また、必見映画や書籍など旅の予習となるような資料を紹介してくれるのも魅力のひとつ。2010年夏号のモロッコ特集では、砂漠の楽しみ方、現地のライフスタイル、モロッコを舞台にした映画の紹介などがありました。


2.CREA Traveller/文藝春秋 ~ラグジュアリー~

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CREA Travellerの紹介する国はほとんどがメジャーな場所です。しかしながら、いかにしてその国を優雅に快適に、そして拘りをもって味わい尽くすかということが美しい写真と豊富な情報量により紹介されています。拘りのあるワンランク上の旅を実現するためには非常に参考になります。特に食やホテルに関する情報が豊富で、これらを充実させたい旅には是非おススメです。2012年夏号の英国特集では、自然豊富な湖水地方にある貴族の館での優雅な滞在、拘りのティーハウスなどをピックアップしていました。

3.FIGARO voyage/ CCCメディアハウス ~女子旅~

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女性の喜びそうな可愛らしい小さな街や村、素敵なカフェや雑貨などの情報が充実しています。ホテルに関しても、大型の高級ホテルというよりは、こじんまりしたファミリー経営の素敵なホテルや、女性好みの洒落たプチホテルなどを紹介しています。一人旅でも楽しめそうな、ユニークなカフェやバーなどの情報が充実しているのも魅力です。また都市部だけでなく郊外の小さな村までピックアップしてくれているのも嬉しい点です。2010年秋号ドイツのベルリン・ロマンチック街道特集は、夕暮れ時のバー巡り、田舎町に足を延ばして魅惑のメルヘン探し、注目のアートスポットやクマだらけの街でベアハンティングなど、女性がワクワクするようなラインナップでした。

4.地球の歩き方/ダイヤモンド社 ~ガイド~

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数あるガイドブックの中でも、最も偏りが無く必要十分な情報が載っているのはやはり地球の歩き方ではないでしょうか。地図やルート、観光地の基本的なデータや店の情報がデータ化されて載っているいわゆるガイドブック的な本は必需品です。万遍なく情報が載っているため、私はガイドブックとしてはこれ一冊だけを参考にしていれば十分だと思っています。ネパール・ヒマラヤトレッキング編には前回ご紹介したジョムソン街道のトレッキングルートも紹介されていました。

5.ヨーロッパものしり紀行シリーズ/紅山雪夫 新潮文庫 ~知識~

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添乗員時代に学んだのは、知識に裏付けされた旅というのは何も知らずに旅をすることの何倍も面白いということです。特にヨーロッパは建築、歴史、宗教等知っておくべきことが目白押し。知らずに旅をすると何気なく過ぎてしまう所も、知識があるだけで驚くほど印象的に、鮮やかに記憶に残るのです。しかし、難しい建築書や歴史の本を読んでも眠くなるだけ。そこで、強くおススメするのが紅山雪夫氏ものしり紀行シリーズです。これは添乗員時代に必携書としても読まれていて、ヨーロッパ観光でよく出てくるポイントを、建築・美術工芸、くらしとグルメ、神話・キリスト教、城と中世都市のシリーズに分けて初心者にも非常に分かりやすく解説しているものです。国ごとやヨーロッパ以外もあるので、行先が決まったら一読しておくと今までと一味違った旅ができること間違いありません。

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